2004年 8月 17日 (火)        

■  行く夏を惜しむ 北上川で舟っこ流し

 盛岡伝統のお盆祭りの舟っこ流しが16日、北上川で行われた。今年は夕顔瀬橋の舟っこが中止され、明治橋たもとに会場を一本化した。盛岡市内から15隻の舟が奉納され、両岸には見物人が鈴なり。流れに映る送り火とともに過ぎゆく夏を惜しんだ。花火大会も行われ、お盆の締めくくりを飾った。

北上川の川面を炎に染めて流れゆく舟っこ
【写真】北上川の川面を炎に染めて流れゆく舟っこ

 今年から夕顔瀬橋ではお寺の事情や護岸工事で水深が増したことで取りやめになった。夕顔瀬方面からは青山寺の檀家や有志による青山会が、明治橋に舟を運んで参加した。午後4時には河川敷に舟が集合し、4時半から式典が行われた。

 盛岡舟っこ流し協賛会の小枝指博会長が「今年は各地で豪雨被害があり、盛岡でも猛暑が続いたが、お盆になって朝夕は過ごしやすくなった。1カ月丹誠込めて作った舟っこが厳粛で伝統的な感動を与えてくれる。夕顔瀬橋の舟っこは残念ながら中止だが、青山寺の有志のもとで青山会を結成して参加する。近年は同時多発テロなどによる数々の犠牲者など悲しいことは枚挙にいとまなく、今年は59回目の終戦記念日で平和の思いを強くした」とあいさつした。

 同会名誉会長の谷藤裕明市長は「先祖の霊をまつる舟っこ流しは全国的に知られている。今年は大人の舟と子供の舟が15隻を数え、花火大会も例年通り行われる。花と緑のまちづくりを進める盛岡の舟っこが、ますます盛んになるように願う」と祝辞を述べた。

 参加を予定していた岩山漆芸美術館の全龍福館長は韓国に帰国中で参加できなかった。2列に並んだ舟っこの短冊がたなびく中、円光寺の加藤光順住職の読経で法要が行われた。

 舟っこは両岸から1隻ずつ流され、裸の男衆が担いで火が放たれた。爆竹が盛大に弾けて舟は見る間に燃え上がり、秋風が混じり始めた川面に黒煙がたなびいた。青山会代表の藤倉広美さんは「大きい車に乗せて運んできたが、こちらはお客さんが多いし迫力が違う。流れも緩やかで良い」と話し、初参加した明治橋の風情に感動していた。


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