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盛岡市出身で日大芸術学部1年生の高橋てまりさん(18)は、夏の研究課題として市内の通称映画通りをテーマとした短編ドキュメンタリー映画「映画に優しい街」(仮称)の制作に取り組んでいる。「映像技術の担当教官からも盛岡の映画館通りは全国的にも珍しい、作品を期待すると励まされた。映画館通りは盛岡のシンボル。市内でわたしが一番好きな場所。このまま残ってほしい」と話す。カメラを回す視線に街へのいとおしさがにじむ。
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【写真】映画館通りで撮影する高橋てまりさん(右)と佐藤涼美さん
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盛岡四高時代から映画と音楽が好きだった。進路は迷わず日大芸術学部に決めた。面接試験では、山田洋次監督の「学校2」を好きな映画に挙げた。入学早々の授業から機材を活用しながら映画撮影のための映像技術を学ぶことができたという。
「まだまだ基本ですが16ミリでの撮影技術を学びました。その実践が今年の夏の課題です。テーマは街ですが、わたしは直ぐに盛岡の映画館通りに決めました。全国各地から集まった大学の仲間や教官に映画館通りについて話しました。市内の中心地、しかもわずか400メートルのストリートに12館が並ぶ街だと話すとみんなから驚かれました」と言う。
高橋さんは映画館通りを中心に、映画好きな喫茶店経営者、みちのく国際ミステリー映画祭会議風景や関係者らの談話なども盛り込み、映画の街盛岡としてまとめようとしている。
「両親が映画に関心がありました。特に母親は映画の大ファン。映画だけは好きに観る自由を与えてくれました。だから高校時代は何度も映画を観に映画館通りに来ました。上京してから盛岡の映画館通りが映画を観る場所として最適だったことを痛感しました。映画がこの場所に集約されており、ここに来れば何らかの映画に出合える。上映時間まで間があれば待つ間に食事もできるし本も読める。安心でき、やすらげる場所」と映画館通りの良さを強調する。
撮影は25日から開始した。撮影機材は大学からDVD専用撮影機を借り、高校時代の友人で都留文科大学1年の佐藤涼美さん(18)にアシスタントとして協力してもらった。映画館通りのほか、市内各地を撮影して回った。
映画のイントロで岩手山、紺屋町、盛岡駅、田園など高橋さんが盛岡をイメージする場所を映し、その後、映画館通りへフォーカスする。高橋さんは「盛岡市内には宝がたくさんあります。映画人口が減り街に少し寂しさも感じるけど。シネマコンプレックスが盛岡駅前に来る計画もあるし、イオンに人が流れる傾向も。でもシネコンもイオンも全国にあるが映画館通りはここしかない」と話す。
撮影しながら改めて映画館通りの大切さを感じたと言う。
佐藤さんも「わたしは映画はほとんど観ないのですが、こうして撮影を手伝い、盛岡の良さや何を残さなければならないか考えました。古さを大事にしてほしい」と言う。
撮影は下旬で終え、東京で編集して9月中旬には仕上げる予定。高橋さんは「映画館通りで数多くの市民が映画を観てます。その一人ひとりに映画とともに映画館とこの街の記憶があるはず。それを大事にしたい。わたしの初めての作品にはナレーションも入ります。最後はこのまま残してほしいと語ります」と話す。
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