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【写真】アナログトランジスタの「中原中也朗読劇」
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盛岡市の20歳前後の女性を中心とした朗読劇実行委員会アナログトランジスタ(工藤真美代表)による中原中也朗読劇が2〜3日、同市中ノ橋通1丁目のプラザおでってホールで上演された。中也の詩の世界を朗読だけでなく、動作や衣装、小道具、音楽などで広げ、つくり出した。
ひもでつないだ種々の折り紙がつるされた舞台。万国旗と錯覚させる色とりどりの折り紙の帯は、第一印象に「サーカス」を浮かび上がらせる。幕開けは「サーカス」。二人の役者が登場し詩を読む。一人が差す傘の縁からつるされて揺れる飾り。「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」。二人の朗読はずれ、不協和音のように響く。サーカスというハレの日に悲しみを運んだ。
詩は全部で13編。演出は初めてという工藤さんが選び構成した。中也の作品ではあるが1編1編が独立している詩。「統一感を持たせるため」と白ユリを小道具に用いた。詩が替わっても白ユリが登場してくる。「わたしの中ではユリの花が中也自身だった。夭折し、これから人生があるのにというところと響くものがあった」と言う。
「骨」は王冠のように編まれたユリが舞台中央に置かれ、スポットが当てられる。客席から見るユリの白さは骨の集まりのような視覚効果があった。舞台の影から「ホラホラ、これが僕の骨だ」。姿の見えない役者3人が朗読する。「ホラホラ、これが僕の骨― 見てゐるのは僕? 可笑しなことだ。」観客が自身の骨を見詰めているような気分に誘った。
工藤さんは友人と以前から、演劇公演を構想していた。これまで実現に至らないできたが、1年ほど前から中也の朗読劇をと構想を具体化。「中也の詩の世界を表現して一人でも多くの人にそんな詩人がいたことを知ってもらいたい」と思ったという。プラザおでっての市民企画に応募し採択されたことから、課題が解消され今公演となった。
工藤さんは有志を募って公演の準備を始めた。高校の演劇活動の友人に声を掛け、掲示板でも呼び掛け10人ほどのメンバーが集まった。盛岡市と周辺在住の18歳から20代前半のキャストになった。
客演の池田幸代さん以外は、高校演劇以来、ほとんど舞台に登っておらず「初づくし」の舞台。今回は実行委員会として公演したが、工藤さんは「今後も劇団として演劇活動できたら」との思いを持っている。
おでってでは9月から市民企画の公募を始めている。
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