2004年 9月 7日 (火)        

■ 〈経済〉中小企業診断士養成課程の52人が泊まり込み実習

 中小企業大学校東京校(独立行政法人中小企業基盤整備機構)の中小企業診断士養成課程の研修生52人が、盛岡市内のホテルに泊まり込みで市内の商店・企業の活性化をテーマとして総合診断実習に連日取り組んでいる。8日に報告会を開く予定で、どんな活性化策を講じるか注目される。

「総合診断実習」の研修中の中小企業大学校東京校中小企業診断士養成課程の研修生ら
【写真】「総合診断実習」の研修中の中小企業大学校東京校中小企業診断士養成課程の研修生ら


 同養成課程は今期で第53期目。研修期間は03年10月から9月までの1年間のスケジュール。中小企業診断士を養成する。今期の研修生は全国各地の金融機関、商工団体、行政の若手・中堅職員ら104人。県内からの研修生はいない。

 研修では既に中小企業経営、財務・会計、新規事業開発、商業診断などの科目は終了しており最後の総合診断実習を残すだけ。実習は研修の総まとめ。これまで習得した知識・考え方をもとに総合的で専門的な診断手法を習得させるために企業や商店診断を実施。経営環境調査を行い地域活性化に関する提言事項をまとめる。診断実習場所は盛岡市と函館市で52人ずつに分かれた。

 研修生52人は8月28日から消費者行動、商業構造、総括など6部会ごとにチームで実習を開始した。市、商工会議所、盛岡まちづくり会社などから市内の商店街、デパート、大型店などでヒアリング。商店街来街者、大型店来店者へのアンケートやヒアリングを実施した。

 現在、研修生は調査結果の分析・検討を行っており8日の報告会に向けた地域活性化に関する取りまとめの作業に入っている。

  消費者行動部会の七里敦司さん(滋賀銀行、33歳)は「大型店入店客の調査結果から消費者の特性を明らかにし、それを踏まえて商店街に提言する。提言の方向性はあくまで消費者側に立った内容。商店街とギャップがあればそのギャップを埋めるような対応策も考えたい」と思案中。

 総括部会の伊関淳さん(七十七銀行、30歳)は「各部会の検討結果を踏まえ、全体の提言事項などをまとめる。東北各県は郊外の大型店と中心市街地の商店街との共存の在り方が問題になっている。盛岡市も同じ問題を抱えているようだ。提言作業はこれからだが自然豊かで歴史や文化にあふれた盛岡の魅力が活性化策の一つになるのでは」と話していた。

 同校研究指導室の二戸光弘研究指導員は「修了すれば中小企業診断士の資格を取得する。みな最後の実習に朝から夜8時ころまで真剣に取り組んでいる。今回は17日まで滞在し、製造業4社、商店4店の個別診断も行う」と話している。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします