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岩手の詩人村上昭夫の作品をしのび、歌手の故くつわだたかしさんを追悼するCD鑑賞会が5日、滝沢村の喫茶店で開かれた。名古屋市のくつわださんは村上の詩集「動物哀歌」に心酔し、ギター一本で全国を旅して詩人の心を歌い続けた。6月に48歳の若さで交通事故で亡くなった。鑑賞会は同村巣子の喫茶店ぼくらの理由で開かれ、村上とくつわださんゆかりの関係者が追悼のため企画。約20人が参加した。くつわださんの夫人の浩子さんや、村上の実弟の成夫さんも駆けつけ、朗読や音楽でふたりの面影を偲んだ。
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【写真】くつわださんの夫人の浩子さん、村上の実弟の成夫さんを囲んでCD鑑賞会
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盛岡市開運橋通りのジャズ喫茶ジョニーの照井顕さんがくつわださんを招き、何度か盛岡公演を開いてきた。喫茶ぼくらの理由では02年秋に公演し、同店代表の大坪れみ子さんを感動させた。大坪さんはくつわださんの訃報に接し、照井さんとファンに呼びかけ、CD鑑賞会を開いた。
くつわださんのCD製作に携わった照井さんは「たった1冊残していった村上の詩集が取り持つ縁。たとえいなくなってもそこから第2の歴史が始まる。いなくなったのではなく、残した物が出合った人たちの中に生き続けていく」と話し、ふたりの故人の心を引き継いでギターを奏でた。
成夫さんは「くつわださんが亡くなったという話を聞き、村上と二人を思って涙なしで通り過ぎるわけにはいかないと思った。知っている人が死んだという以上の思い。わたしの兄は茨の道を歩んだ人だったが、くつわださんはその作品を伝道師のように聞かせてくれた」と感謝した。
照井さんはくつわださんの音楽を思い起こし「くつわださんほど大きな説得力のある歌声の持ち主を知らなかった。ギターについては余計なテクニックは使わず、どの曲も同じようなコードしか使わなかったが、その分の気持ちがそんまま声になっていた」とくつわださんの歌声を思い起こした。
CDは固い音になると、歌手の魅力を引き出すためにわざわざ真空管の機材で録音したという。
浩子さんは「うれしい気持ちでいっぱい。こんなにたくさんの人がくつわだをしのんでくれて、これから何かが始まると思う」と亡き夫が愛した村上作品の縁を感じていた。
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