2004年 9月 8日 (水)        

■  ソロモン諸島から州知事一行 盛岡農業高など視察

 南太平洋に浮かぶ約100の島からなる群島国家、ソロモン諸島国マライタ州のルーベン・モリ知事(53)ら一行が6日来県し、本県の農業教育機関などを視察した。

ムラサキの培養について説明を受けるルーベン知事(真ん中)右はダニエル同州計画局長
【写真】ムラサキの培養について説明を受けるルーベン知事(真ん中)右はダニエル同州計画局長

 同日、盛岡農業高校(及川孝校長、生徒691人)を訪問した一行は、生物工学科が開花に成功した幻の花「ムラサキ」の培養室やパンやジャムなどの製造・加工などに取り組む食品科学科などを視察。生徒の説明を受けた後、製造法や栽培法などについて熱心な質問を繰り返した。

 一行の来県には農業視察のほかに、95年4月から2年間、盛岡市役所から青年海外協力隊員として同州フィユ村に派遣された吉田直美さんを訪ね、旧交を深める目的もあった。吉田さんは稲作推進を目指した「稲作プロジェクト」のコーディネート役を務めた。当時、ルーベン知事はフィユ村の村長として隊員を迎えており、7年ぶりの再会を喜んだ。

 現在、青年海外協力隊員のOB、OGらで組織する県青年海外協力協会の会長を務める吉田さんは、通訳として本県の農業事情を説明した。

 一行が最も興味を示したのは、10ヘクタールの広さを誇る同校の実習田。稲作に興味を示したのは、同州では長期保存が利かない従来のイモに代わり、コメへの需要が高まっているためだ。田植えから3カ月で収穫できるという熱帯地方の利点を生かそうと、一行はイネの品種や農業機械などについて質問していた。

 ルーベン知事は「日本で、15歳から本格的な農業の勉強を始めるのには驚いた。かつて、協力隊員とともに作り上げたフィユ村の稲作は今、トレーニングセンターを作り、さらなる普及に向けて動き出した状態」と話し、「農業の勉強をして、ソロモンに稲作を教えに来て下さい」と生徒に呼びかけた。


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