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「マエセカズコ展−in my own room」が11日まで、盛岡市菜園2丁目のギャラリーラヴィで開かれている。広島県福山市在住の前瀬和子さん(58)にとって、県内初めての個展。パステルと水彩画を中心に44点を展示している。
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【写真】前瀬和子さんと「日々の日」
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これまでは人物を中心に制作を続けてきたという前瀬さん。今展にはヒャクニチソウをテーマに、何点かの作品を出展している。
昨年の夏の終わりに親せきの家の庭先で一重咲きのものを見た。「きれいな花じゃないな」と思ったが、何となく引かれた。その後、花弁が重なったものを見たときに「これはいい」とテーマに決めた。
いすやコーヒーカップ、洗面台など日常の風景の中に唐突に現れるヒャクニチソウ。しかも床面からすっくと立ち上がっている図は静物としてではなく、日常の中にまぎれ込んだ生き物としての花の存在感が表れている。
「堅牢(ろう)な扉」では重厚な木の扉の前に、白い二つの花が立つ。ちょうど親子の花が訪ねて来たような雰囲気。2、3年前にイタリアを旅行したときに、気に入った戸口を思い出し「その前にヒャクニチソウが突っ立っていたらどうだろう」とイメージを広げた。
「日々の日」と題された作品を何点か出展。何気なく流れていく日常の中の一瞬の風景。「大げさではなく、日々の生活の中で感じたもの、日々の琴線に触れたものを形にしたい」と言う。
パステルと水彩という柔らかい雰囲気を出せる画材だが、作品が甘くならないようにすることと、リアリティーを感じながら制作することを自分に課している。「何かを描写しているというよりも、空気感を描いている感じ」という作品。「絵空事でも実感を持って描かなければ。古びた感性ではなく、2004年という今から離れずに、日常の一瞬をすくい上げたい」と思っている。
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