2004年 9月 10日 (金)        

■  〈美術〉草風社の管野文哉さんが作品展〈写真〉

一ノ倉邸で作品展を開いている草風舎の菅野文哉さん
【写真】一ノ倉邸で作品展を開いている草風舎の菅野文哉さん

 滝沢村滝沢に工房を構える草風舎の新作陶展は12日まで、盛岡市安倍館町の一ノ倉邸で開かれている。同邸での作品展は7回目。菅野文哉さん、恵理子さんには毎年、向こう1年の作品方向を示す機会となっている。

 「回遊」が今展のテーマ。ここ2カ月ほどの間に作られた作品が大部分を占める。文哉さんは「最初は回帰と考えたが、原点回帰となると陶芸に限らずものづくりに一つのものを追求するやり方もあるが、わたしたちは興味あるものにどんどん取り組んできているので」と、回遊にした意図を話している。

 白い粉引きが元来好きで、作品にも傾向が表れてきた。しかし、文哉さんは「伝統的な萩焼などからモダンなものまで幅広くある」と話し、個性をいかに出すかが常に持ち合わせている課題意識だ。

 白系の器は、透明な釉薬(ゆうやく)を掛けることで表面に光沢や滑らかさを出す。今回はそれを抑えることが一つの方向性。肌合いのかさかさした風合いの作品が多い。「透明な釉薬は工業的で安定したものになるが、灰を調合しないでいろいろなものを使うことで、変化してくる」と話している。

 デザインとしては無地のものから、シンプルな表面に草花を絵付けしたもの、抽象的な絵柄や模様を施したものも。小さめの器、せん茶セットやでみたすカップ、花器などにも取り組んでいる。


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