2004年 9月 10日 (金)        

■  給食食べ終えたらみんなで水洗い 牛乳紙パックを再生

 県牛乳普及協会(会長・桜井秀俊全農岩手県本部長)は、県内52の小中学校で給食用牛乳に使われる紙パックのリサイクル支援を始めた。今回の取り組みは、学校給食に使われる紙パックのリサイクルとしては、県内初となる大規模な取り組み。今回の取り組みで、従来、焼却処分されていた紙パック牛乳の約1割が再び資源として循環するとあって、環境保護、環境教育の両面で効果を挙げそうだ。

本宮小学校で牛乳パックのリサイクルに取り組む子供たち
【写真】本宮小学校で牛乳パックのリサイクルに取り組む子供たち


 盛岡市本宮の本宮小学校(佐々木郁二校長、児童759人)では、今年の1学期から佐々木やよい主任栄養士が音頭を取って牛乳パックのリサイクルを始めた。1学期は、飲み終わった牛乳パックを手で開いてリサイクル業者に渡すだけだったが、2学期からは児童一人ひとりが水洗いをすることを義務付けた。「水洗いされていれば、回収する人も気持ちよく集められるし、雑菌の繁殖も防げる」からだ。

 水洗いされた牛乳パックは、学級ごとに集められ、給食委員会が再び整理をして業者ヘと渡される。紙パックは、製紙工場でトイレットペーパーや段ボールへと加工され、再び資源として循環する。

 亀谷亮太君(10)は「牛乳を飲んだら捨てるのではなく、リサイクルをしてもう一度資源になるのはいいこと」。佐藤晃嘉君(9)は「家でも学校のように、リサイクルをしていきたい」と、児童らもリサイクルには意欲的だ。

 給食委員会として各学級の紙パックを整理する菅野暢紀(のぶとし)君(11)は「1回使っただけで捨てるのは、もったいない。リサイクルは自然にもいいから、みんなに協力してもらいたい」と話した。菅野君はリサイクルを始める前、各クラスを回り、リサイクルの方法や環境について説明していた。

 佐々木主任栄養士は「牛乳パックを一人ひとりが洗うという一見時間のかかる方法だが、低学年でも正確に処理ができるようになってきた。もったいない、捨てるのはだめだという気持ちを大事にして、多くの学校で取り組みを始めてほしい」と話した。

 同協会によると県内では、学校給食用牛乳の約8割を紙パックが占めており、1日あたり約11万2000個の紙パックが消費されているという。1本の木から約5000個の紙パックが作られることを考えれば、県内では毎日20本以上の木が紙パックとして消費されている計算になる。


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