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雫石町の小岩井農牧は、小岩井農場生産の羊毛を100%原料としたウール製品を今秋からデビューさせる。その年によって羊毛の品質は異なるが、一般的にウール製品ははじめに製品の種類が決まっていて羊毛を調達、製品化する。同社が売り出すのは刈り取った羊毛の質に最も適したものを製品化するという逆の発想。同社では「小岩井農場・ウールイズム(羊毛主義)」のブランドで同社製ウール製品として初めて売り出す。
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| 【写真】 小岩井農牧が今シーズン初めて売り出すオリジナル・ウール製品 |
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小岩井農場では現在約150頭の羊を飼育している。従来は全国各地の糸つむぎやホームスパン製造者に販売していた。このプロジェクトの中心の一人、観光部の濱戸祥平課長代理は「需要は高かったが、その方以外に使ってもらえなかった。技術はなくても小岩井の羊毛を着用したいという方の要望が高くなった」と製品化の理由を話す。生産量の約8割が新ブランドに回された。
牧場で羊を飼育し始めたのは1901年。牧場の風土に合った羊を育てている。オリジナル製品化は羊館が開設した14年前から思いとしてはあった。具体的構想の実現化に着手したのは2年前。その年に刈り取られる羊毛の品質に最も適合し、末永く愛される製品を作るという新しいものづくりの考え方と視点に立った。「小岩井・ウールイズム」は、同社が提唱するすべてに優しい「自然体のものづくり」の一つの答えになる。
まずは一般的に春に行う毛刈りの秋への移行を3年前に試験的に導入し、昨年は全頭を秋に刈った。刈り取った毛を高い品質にするには牧舎に入る前がいいという。
今シーズン売り出される製品は昨秋に刈り取られた羊毛が原料。紡績メーカーが一般的に使う毛は8〜9センチ程度だが、昨年の毛は12〜3センチと長い。ウールの特徴である毛玉ができにくく、肌に接触した際のチクチク感がないという特性がある。
「毛が何になりたがっているのか」と専門家、スタッフで検討。今シーズン売り出すニットの男女ジャケット、キャップ、ネックウォーマーにホームスパンの衣類のマフラー、ショールと決定した。デザインは観光部のスタッフ3人で検討し、福田美智子さんがデザイン画を描き今製品に反映された。長く愛されるようシンプルなものを基本に、色も無染色の生成とした。
濱戸さんによると、難題の一つが原毛の洗浄工程。国内に稼働する工場がなかったが、国内紡績工場が手洗いで協力。最終工程は県内で行う。
小岩井産の羊毛だけを使うため、製品は10〜100の限定販売。21日午前10時から電話(019−692−4321)のみで受け付ける。10月に製造し11月に商品を届ける。
製品は6種類。ニットジャケットは男性用、女性用とも(S〜LL)2万1千円、ホームスパン・ショール3万1500円など。
問い合わせは小岩井農場牧場園、濱戸さん、福田さん、奥平さんへ。電話番号は前に同じ。
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