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盛岡市の中村茂さんの個展「野鳥の世界M・初秋の風とシギ、チドリたち」が30日まで、同市本宮4丁目のカフェ・クリンゲン・バウムで開かれている。アクリル絵の具や鉛筆画7点と写真5点を出展している。
「9月の渚(なぎさ)・トウネン・三沢港ふきんの浜(1980年ごろ)」はシギの1種のトウネンを描いた作品。今年(当年)生まれのひなのように小さいという意味で名付けられたという同種。北極圏の半島やコリマ川の河口部などで繁殖する。三沢の付近で80年代に見た思い出を基に、3カ月かけて描き上げた。
シギとチドリは、北極圏から7千から8千キロの長距離を南下。日本の干潟を転々として南太平洋に至る。以前は北上川の都南大橋や都南中央橋、盛南大橋の辺りに来ていたが、現在は交通量が増えてほとんど見られなくなったという。
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| 【写真】 中村茂さんと「9月の渚・トウネン・三沢港ふきんの浜(1980年ごろ)」 |
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テーマに選んだのは、河川や海岸、湿地の自然状態の質を表す重要な指標生物のため。生き餌しか食べない両種。彼らの餌となる水生昆虫類や貝類、ゴカイなどの生物は、生活排水などに含まれるリンなどの有機物を体内に取り込んでいる。それを食べて飛び去っていくため、その場所の汚れが運び去られるという生態的浄化作用もあるという。
野鳥に出合ったのは約30年前。人に裏切られたりといろいろな苦労を経験し「死ぬも生きるもまっすぐで、1日1日を一生懸命生きている」という野鳥に強く引かれた。地球の重力に逆らって何千キロも飛ぶ姿を、あこがれの気持ちを込めて描いてみたいと思い、90年代から本格的に制作を始めた。
これまで乾いていた土地が、氷が溶け出して湿ってしまったりと、地球全体の生態系が崩れてきていると感じる。自身は極力、自動車を使わず、自転車での移動にこだわる。「温暖化を止められなくても、せめて緩和しなければ」と思っている。
午前11時から午後9時まで。毎週月曜日と第3金曜日は定休。
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