2004年 9月 11日 (土)        

■ 新RMC受け入れを断念 滝沢村の柳村村長

 滝沢村の柳村純一村長は10日、日本アイソトープ協会から提出されていた新RMC構想事業計画の受け入れを断念すると表明した。国の法令を遵守する以上、施設の安全性は問題ないとする見方を示したものの、地元一本木地区などで新たな計画に不安を抱く住民もおり「賛成、反対で地域を二分するような事態が危ぐされる」と理由を説明した。同日開かれた村議会議員全員協議会で説明、同日中に村幹部が文書を同協会滝沢研究所に手渡した。村議会は6月に、構想を受け入れるべきとする内容の調査報告書を村に提出している。このため議会の中に一部反発もある。

 日本アイソトープ協会滝沢研究所(研究用処理施設などは写真奥に整備される予定だった)
【写真】 日本アイソトープ協会滝沢研究所(研究用処理施設などは写真奥に整備される予定だった)
 同日の村議会定例会は午前10時の開会と同時に休会され、議員全員協議会(非公開)が開かれた。この中で柳村村長が受け入れ断念の方針を伝えた。

 柳村村長は「なぜ全国のごみを受け入れなければならないか、住民に放射能・放射線への不安があり、反対の思いがある。各種住民アンケートでは村の良さである自然をこのままにしてほしいとの思いがある。このまま受け入れたら地域はもちろん村全体が二分してしまう。協働社会の時代に今後の地域づくりへ支障をきたす」と理由を述べた。

 柳村村長は地区の賛成派住民に対しては「わだかまりが起こらないように早く判断した。陳情も出ており、議論が深まると余計混乱すると思い、それを避けるため全協で説明させてもらうようお願いした」と述べた。今後住民への説明などは「受け入れる場合なら必要だが、結果が決まったので必要ない」と話している。

 村議の一部からは「地域を二分するからと耳障りはよいが、世相に振り回されずマクロ的な視点に立って決断してほしかった」と村長の決定を不服とする声もあった。

 議会の新RMC構想事業計画調査特別委員会は6月に事業推進を後押しする内容の調査報告書をとりまとめ、村に提出している。柳村村長は「報告書に住民の合意形成が第一であり大前提と考えるとあり、議会の意向を踏みにじったわけではない」と話している。

 二ツ川章二同協会滝沢研究所管理部長は「残念の一語に尽きる。計画に3施設を整備し、この中で地域医療に貢献できるものもあった。しかし賛成、反対で地域がもめるのは本意ではなく致し方ない。研究用の処理施設に関しては今後協会本部と協議して進めたい。撤退なども含めてだが、そういうことにならないようにしたい」などと語った。


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