2004年 10月 2日 (土)        

■  企業が求める人材とは 採用担当者招き岩手大教職員学ぶ

 岩手大学(平山健一学長)で9月30日、学生の就職支援を担当する教職員が企業の採用担当者などに学ぶ「就職活動支援研究会」があった。集まった30人の教職員らは、盛岡市のスーパー、ジョイスの花上昭人事部次長(49)、宮城大キャリア開発室アドバイザーの浦川薫さん(68)から「今、求められている人材像」について意見を聞き、現状認識を深めた。

 花上次長は「インターネットを使った就職活動が増え、就業場所や自分の能力・適性などを考えない就職活動をする学生が増えている。これまでのように会社訪問をする学生はどんどん減り、バーチャルな世界で起こした行動で就職活動の一歩を踏み出したような気になっているようだ」と、インターネットを使った就職活動について述べた。

 さらに「インターネットで簡単に応募できる、いわばバイキングのような就職活動では、自分の適性や能力を考えずに簡単に応募ができてしまう。そのため、活動序盤で疲れてしまい、途中で投げす就職活動不戦敗組が増えている」と話した。

 花上次長は「期間限定の一発勝負という従来の就職活動の感覚が薄れ、もし就職できなければ、大学に残ったり、専門学校に進学しようなどと進路選択が多様化しているのも一つの原因。たとえ内定を得られずとも職種変更をせず、自分の価値観を優先する学生が増えているのも問題だ」と就職戦線の現状を話した。

 「まだまだ未熟な専門性しかないのに、やたらと専門を生かそうとしたり、自分がやりたい職種にしか興味を示さない学生も増えている。それ自体は悪いことではないが、内定が出なくても自分のやりたい仕事以外はしないといのでは、つぶしのきかない学生が増えるだけだ」と厳しく批判した。

 企業側の求める人材について「学生は、総合職よりは専門職、ラインよりはスタッフと、より専門性の高い職種を求めているようだ。だが、多くの企業は新卒に知識や資格ではなく、潜在能力を求めている。基礎的な学力、コミュニケーション能力、協調性、リーダーシップ、自発的な行動、職務適応能力|。いわゆる、『自ら考え行動できる』人材がほしい。専門知識にこだわらずバランスの取れた人材こそ、企業が求める人材だ」と求める人材像を話した。

 同大は昨年から教職員に学生の就職支援の意識を高めてもらおうと、学外から講師を招き、就職支援研究会を開いている。各学部の就職支援委員会になっている教員が参加し、就職支援の意識を高めるのが狙いという。


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