2004年 10月 3日 (日)        

■  〈美術〉「カサブランカ」に鎮魂の思い 女子美同窓展

侘美洋子さんの「カサブランカ」(油彩)
【写真】侘美洋子さんの「カサブランカ」(油彩)

 第15回女子美術大学同窓グループ展が3日まで、盛岡市盛岡駅西通の市民文化ホールで開かれている。県内外の20代から70代までの同窓生15人が絵画を中心に約70点を出展している。

 西山成子さんはブルー系の色彩の油彩4点を出展。宮古出身のため、海の青の印象が強いのではと思う。100号の大作2点は花や鳥かご、果物などを描いた静物画。「説明的ではない作品を作りたい」と言うように、形をデフォルメして心象風景を表現している。いずれは大画面に人物を描いてみたいと思っている。

 中学校の美術教諭の侘美洋子さんは「カサブランカ」(油彩)を出展。この2、3年の間に、身近な知り合いの子供と教え子の2人を相次いで亡くした。その子たちへの鎮魂の思いを込めて制作した。

 中央には死者を悼むイメージのカサブランカを配置。仏を表すゾウ、平和のシンボルのハトのほかに、壊れやすいガラスの花器で子供たちのはかない命を表現。女の子のシルエットに、2人の子供たちの姿を重ねた。

 背景にはオレンジ色やグリーン、紫色などさまざまな色を使い、子供たちの日々の思い出を表した。「とてもいい子たちだったのに、なぜ若くして死ななければいけなかったのか。これからいろいろな花を咲かせてほしかった」という切ない思い。短い生涯だったが、明るく笑顔で、確かに存在したということを表現した。


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