2004年 10月 4日 (月)        

■  宮沢賢治の会が70周年記念展 盛岡の足跡たどる

宮澤賢治の会70周年記念企画展示「賢治と盛岡・宮澤賢治の会の歩み」会場
【写真】宮澤賢治の会70周年記念企画展示「賢治と盛岡・宮澤賢治の会の歩み」会場
 宮澤賢治の会(盛岡)の70周年を記念した企画展示「賢治と盛岡・宮澤賢治の会の歩み」は11月14日まで、盛岡市中ノ橋通1丁目のもりおか啄木・賢治青春館(旧第九十銀行本店)で開かれている。賢治の盛岡における足跡、会の歩みの二つの観点から資料展示している。

 賢治と盛岡の観点では、賢治が1909年3月21日に盛岡中学受験に来て盛岡と縁を持つようになってからをパネル制作して展示している。吉田矩彦さんの当時の建物や風景を描いたイラストを組み合わせ、賢治が生活したころとの同時代性を演出した。

 盛岡高等農林時代の賢治の未発表写真は一見の価値あり。盛岡中学在学時に使った教科書と同じものの実物を展示。中学の教科書に載っていた作品の中には、のちの賢治作品に登場するものや旅に影響したと想像させるものなどがあり興味をそそる。

 賢治の会は賢治死去の翌34年9月24日、詩人菊池二郎(1905〜84)と作家森荘已池(1907〜98)によって設立された。今展では森に比べて、知られていない菊池について掘り起こすのが主題の一つ。初代会長に就任した菊池の会での活動や会以外の活動にも詳しく紹介している。

 菊池が会長の時代、会の活動は菊池の置かれた環境によって左右されていた。それでも第2次世界大戦を挟んで存続し、70年には「岩手公園」の詩碑を建立。翌年から碑前祭を開催し続けている。菊池の死去後、空席となっていた会長に吉田六太郎現会長が就任し、今日に至る。93年には第3回宮澤賢治イーハトーブ賞奨励賞を受賞した。

 会報「イーハトーヴォ」は2度の中断を経て88年から第3期の発行が続いている。会報やテキストなどが展示されている。会ゆかりの人々を紹介。高村光太郎や中井汲泉、箏曲家川村利正、声楽家照井栄三ら幅広く紹介している。


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