2004年 10月 6日 (水)        

■  心の傷は重い 犯罪被害者支援フォーラム

 被害者支援フォーラム(いわて被害者支援センター主催)が3日、盛岡市中ノ橋通のプラザおでってで150人余りが参加して開かれた。3回目となる今年のフォーラムでは、性犯罪被害者の支援をテーマにして、強制わいせつなどで心に深い傷を負った被害者の支援や理解してもらうため講演やシンポジウムが行われた。

 講演したのは盛岡市出身のフリージャーナリスト吉田タカコさん。「性犯罪被害者は何を必要としているか」をテーマに話をした。

 性被害に身体的接触があるものと、入浴をのぞかれたり、性的な言葉を投げかけられるなど接触のないものに分類して第3者が被害を軽い重いと判断すべきでなく、接触、接触しないに関係なく心に傷を受けた被害者本人の気持ちが一番大きいことを説明した。

 性被害者の症状を「被害者は被害に遭った自分が悪い、自分は汚れていると自分を責め続ける。人間関係の距離の取り方が分からなくなり、幾度も性被害を受けるケースもある」とし「性被害者と話をしたときには話してくれてありがとうと感謝の言葉を話す。あなたの言葉を信じる。悪いのは加害者と声をかけてほしい」と話した。

 小野寺憲一県警本部被害者対策室長、細江達郎いわて被害者支援センター副会長、村井産婦人科の村井軍一院長、吉田さんの4人がシンポジウムで話し合った。

 小野寺室長は県内の性犯罪被害について、今年上半期の婦女暴行の認知件数34件、検挙48件(加害者による複数の犯行含む)と説明。

 「性犯罪は潜在化する傾向にあり、警察が認知していないものも相当ある。平成13年から14年にかけ刃物で脅し連続10件犯行した事件があり、今年懲役16年の実刑判決を受けたが、この犯人は警察の取り調べで70件を自供した。約9割が警察に届け出ず眠っている」

 被害届が出されない理由について「うわさになる、他人に知られたくない、被害者自身に落ち度があると言われる。二つ目は捜査、公判の不安、根掘り葉掘り聞かれるのではないかという理由。三つ目は犯人に仕返しされる恐怖感。心に傷を受け、ケアを受けないままで一人で苦しむことがもっと大変。潜在的被害をどう把握するかが大きな課題」と状況を説明した。


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