2004年 10月 7日 (木)        

■  町内文化祭に自宅を開放 お隣さんもエプロン姿で見学に

「城西町・一日だけの小さな文化祭」で交流を深める町の人たち
【写真】「城西町・一日だけの小さな文化祭」で交流を深める町の人たち

 「城西町・一日だけの小さな文化祭」が6日、盛岡市城西町の林亜紀夫さん宅で開かれた。玄関と居間を開放し、町内の26人が制作した陶芸や絵画、パッチワークなどさまざまな作品約60点が展示された。

 開始と同時に、近所の人たちがエプロン姿や普段着で来場。普段、町内で顔を合わせるだけではわからない出品者の新しい一面に触れ、驚いた様子で作品に見入っていた。

 晴山トミさんは出品依頼に応えて25年ぐらい前に染めた絞りのハンカチを出展。「皆さんの作品を見て感動した。これから、普段の話題も増えると思う」と笑顔。

 盛山まささんは「普段の生活の中で芸術に親しむ機会がなかなかない。岩手は芸術祭などもあって市民レベルでの活動が盛んだが、こういう展覧会などでもっと身近になるとうれしい。わたしも何かを作ってみたい」と話していた。

 企画を立ち上げるきっかけになったのは、町内に住む2人が陶芸作品で相次いで表彰されたこと。佐賀今朝男さんは今年の盛岡市芸術祭と県芸術祭の両方で部門賞を、立花重夫さんは昨年、市町村職員作品展の退職工芸の部で受賞した。「町内の人たちがそれぞれ制作している作品を集めたら面白いのでは」と話が盛り上がった。

 「近所の人たちが集まるいい機会」と林さんが自宅を快く開放。作品募集のチラシもパソコンで手作りし、一軒一軒配って歩いた。午前11時の開始を前に、妻の久美子さんと夫婦で展示した。

 林さんは「この人がこんなことをやっていたのか」と感心。「それぞれのお宅を一軒ずつ訪ねて作品を見るのは大変。自宅で見ることができて得した」と笑う。「楽しいので、これからも1年に1回ずつ続けていければ」と言う。

 佐賀さんは「都市生活者は孤独になりがち。ここに見に来てお茶を飲んでおしゃべりしていくことは、地域の交流にもいいことだと思う」と話していた。


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