2004年 10月 10日 (日)        

■  〈経済〉スキー場再開に高まる期待 岩手高原ペンション村

6年ぶりの営業再開に向け、準備が進んでいる岩手高原スノーパーク
【写真】6年ぶりの営業再開に向け、準備が進んでいる岩手高原スノーパーク

 旧岩手高原スキー場を引き受けた鈴木総本社(本社・東京、鈴木一正社長)は、今季営業に向けた準備を本格化させている。12月17日のオープンを目指し、今月10日に盛岡市や雫石町で今季の営業と従業員募集を呼びかける折り込み広告を出す。ジェネラスコーポレーション(同東京、渡辺竣社長)とは「シーズン前の引き渡しに向け当初の計画通り進んでいる」(二十軒伸夫常務)という。近接する岩手高原ペンション村も98年以来、6年ぶりの再開に期待を寄せる。

 新名称「岩手高原スノーパーク」は、鈴木総本社の100%出資子会社スポーティング・マネジメント(本社・東京)が運営する。オープン予定日に先立って12月7日には安全祈願祭を開く見通し。

 運営体制は鈴木総本社グループの運営する5カ所を統括する市村好次同社取締役のもと、今月1日付で就任した西方博支配人が現地の実務に当たる。二十軒常務はリフト、国有林関係それぞれの許認可権を持つ監督官庁に8日、出向いた。

 スポ社は山形県東根市の黒伏高原スノーパーク・ジャングル・ジャングルと長野県のシャトレーゼ・スキー・リゾート八ヶ岳の運営も手掛けている。

 10日に新聞の折り込み広告で盛岡市内に3〜4万部のチラシを配布し、オープンと今月限定のシーズン券販売をPRする。雫石町内では別書式で営業再開と15職種の従業員募集用チラシを配る。従業員はジェネ社側の3人を引き受け、80人体制で営業する。

 施設内には連日取引業者が訪れたり、電話が鳴り響いたり、営業活動が展開されている。11月にはセンタープラザのリニューアルも完了する見通し。

 ゲレンデ名は存続させ、スノーパーク、モーグル、スロープスタイルなど新コースを設定。キッズゲレンデも整備される。

 西方支配人は「もとのファミリータイプのコンセプトにしぼらず、初級、上級それぞれのお客に楽しんでほしい。県内スキー場やエリアから考えて県内、地元に密着したスキー場にしたい。イメージを崩さずコンセプトはスマートに考えていきたい」と意欲を見せている。今後岩手高原ペンション村とも協議していくと言う。

 ペンション村関係者は今回の再開を歓迎している。18軒あったペンションのうち4軒が山を下りたり、建物を売りに出したりしている。現在営業しているのは12軒。1軒は宿泊業からカフェに替わり、もう1軒は別荘になった。冬には1軒が新たなオーナーで復活する予定。

 プチホテル「フレグランス」の大滝薫さん(53)は「まだどういう会社か分からないが、再開は歓迎している。岩手高原休業中は雫石、網張のスキー場利用客を呼び込みしてきたが、自前で宿泊を持っていたりするので難しかった。目と鼻の先にあるので受け入れも可能だ。長続きしてもらいたい。ジェネラスみたいにならないよう願う」と話している。

 ペンション「だもん」の永盛万城さん(63)は「どういう形であれうれしい。こんなご時世で引き受け手などいないだろうと思っていた。休業中は年々経営が苦しくなった。グリーンシーズンに貯金をして冬をしのいでいる状態だった。冬も収支とんとんになり、悪いのが底をついてこれから上昇していきたい」とひとまず安どした様子だった。


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