2004年 10月 10日 (日)        

■  戦友の無念さ今も シベリア抑留死没者慰霊祭

シベリア抑留平和祈念慰霊碑に献花し肉親や戦友のめい福と恒久平和を祈る参列者
【写真】シベリア抑留平和祈念慰霊碑に献花し肉親や戦友のめい福と恒久平和を祈る参列者

 シベリア抑留県関係死没者慰霊祭(全国強制抑留者協会、県慰霊事業実行委員会の主催)は8日、盛岡市高松公園のシベリア抑留平和祈念慰霊碑・平和の礎前で開かれた。遺族ら約180人が参列。無念の死を遂げた戦友や肉親を思い、恒久平和を誓いあった。

 田辺壮久同協会理事・県連合会長は「異郷の地で帰らぬ人となった戦友の無念さを思うと哀しみで一杯になる。いまだ墓碑もなく草地に眠る戦友も多い。現在の繁栄は英霊の犠牲の上に築かれたものであることを心に深く刻み、御霊の慰霊を続けていきたい」と式辞。

 シベリア抑留で次兄を亡くした同市みたけ4丁目の藤澤美喜子さん(77)は「戦争で亡くなった兄たちのことは何年経っても忘れることができない。今後、絶対に戦争を起こさぬよう心より平和を祈念したい」と遺族を代表して追悼の言葉を述べた。

 このあと、岩手吟詠会のメンバーがシベリア抑留者の思いを詠んだ「異国の丘」を吟詠。出席者一人ひとりが慰霊碑の前に、白い菊の花を捧げて犠牲者のめい福を祈った。

 本県出身者は約8千人がシベリアに連行され、1217人が帰らぬ人となった。慰霊祭は94年に、抑留経験者や遺族の努力で慰霊碑が建立されて以来、毎年、開かれている。


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