2004年 10月 14日 (木)        

■  〈経済〉観光で勝負をJTB清水常務が講話

「観光と地域活性化」をテーマに講話するJTBの清水愼一常務取締役
【写真】「観光と地域活性化」をテーマに講話するJTBの清水愼一常務取締役

 東北経済団体連合会(八島俊章会長)主催の地域活性化フォーラムin岩手が7日、盛岡市盛岡駅北通のホテルメトロポリタン盛岡ニューウイングで開かれ、JTBの清水愼一常務が「観光と地域活性化」をテーマに講話した。東北地方が一体となった観光キャンペーンを求め、北海道に負けないPRをと呼び掛けた。岩手県会員ら130人が出席した。

 清水氏は元JR東日本仙台支社長。東北地方の活性化に観光産業の振興は不可欠と持論を展開した。

 「少子高齢化の進展で定住人口の増加は望めない。山形県では宿泊客が10万人増加すると、定住人口が1934人増加したことに相当するとし、消費額33億円の経済効果となる試算を出している。観光交流人口を増やすこと」「観光は宿泊業や交通機関、旅行代理店だけが利益を得るのでなく農業、水産業などあらゆる産業に波及する」と観光が地域活性化につながることを強調した。

 日本人の1600万人が世界を訪れる時代。世界からは500万人が来る。政府はBSIT JAPANキャンペーンを展開し、外国人の訪日旅行者を1千万人にする計画。国別の訪日旅行者の上位は韓国、台湾、アメリカ、中国の順。訪日旅行者の訪問地の上位は東京都、大阪府、神奈川県、京都府、千葉県、愛知県、北海道の順。東北では宮城県が22番目に位置する。

 清水氏は「世界を歩いてみて東北のことを尋ねるが想像以上に知られていないことに驚かされる。どうにか仙台を知っている人はいるがほかは知らない。北海道、東京、ディズニーランドは知られている」と、東北の知名度アップを課題に挙げた。

 北海道は台北、ソウル、上海でも、訪ねたい観光地のトップ3に入っている。「北国へのあこがれもあろう。北海道は自然、雪、温泉、スキーなどのイメージを売り込んできた。東北も自然、温泉、スキーなどで負けないはず。海外から受け入れるためには自ら海外を訪問する。イメージを変え、キャンペーンの仕方を変えなければ」と、観光キャンペーンの方法の見直しを求めた。

 清水氏は「東北各県が一体にならなければ国内からも海外からも客を呼べない。各県が個別にちまちまと予算を使っても効果は薄い。最近はアジア各国の共同事務所を設置しているが東北全県共同の事務所にしないと。2、3年の勤務では人脈もつくれない」とげきを飛ばした。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします