|
盛岡市本宮の石油小売業ムラタ(村田欣也社長)は17日、同市三ツ割にあるガソリンスタンドをセルフサービス(SS)の給油所に切り替える。合わせてミニコンビニエンスストアを併設し新業態のスタンドとしてスタートする。盛岡市内では初めて。たばこやジュース、ガムやチョコレートなどの飲料、菓子類などを販売する自社独自のコンビニになる。
 |
|
|
【写真】セルフサービスとミニコンビニ併設のガソリンスタンドになるムラタ松園店(工事中)
|
|
|
|
|
|
同社は市内に5店舗の給油所を経営している。いずれも従来型のガソリンスタンドで各店のスタッフが給油する方式。
盛岡地区には95年当時、計224カ所のガソリンスタンドがあったが、急激に減少して現在は179カ所。この9年間で45カ所が閉鎖なった。
村田社長は「完全自由化で大変厳しい時代にある。まだまだ減少が続くだろう。当業界は残念ながら不況業種。利益が出ていれば閉鎖はしないはず。どこも苦しい経営状態」と言う。
石油小売業者は相次ぐ原油価格の高騰で値上げに踏み切らざるを得ない状態。今年に入り相次ぎ値上げがあり、市内の現在の平均は118円(レギュラー1リットル)。年初から20円近く上がった。
中東情勢や原油先物価格の動き、ハリケーンによる石油施設の破壊など、石油高騰の要因は絶えない。村田社長は「1バレル55ドルの価格は異常値。冬場の需要期に迎い、価格高騰がさらに進む状態。当社も含めてすでに内部の経費削減では価格上昇を吸収できない。価格を転嫁せざるを得ない」とさらに厳しい状況になる言う。
客が自分で給油するタイプのSSは現在、盛岡地区に6カ所ある。「SSはこれからさらに増えそうな流れ。欧米も昔は人が給油した。しかし今はSSが主流で日本も欧米のような動きになりそうだ。現状では人件費も稼げない状態と同じ。省力化することで人件費を抑制しその分ユーザーにも安値で提供できる」と言う。
車を使用せざるを得ない市内の会社は値上げに敏感で、仮に需要が発生しても少しでも経費上昇を抑える動きにある。燃費のかからない車の普及もガソリンスタンドの利用率を引き下げている。
「たしかにガソリンの使用を抑制する傾向にはあるが、まだエネルギーの50%は石油。底堅い需要はある」と見る。
今回、SSにコンビニを併設することについて村田社長は「当社にとりSSの第1号店。従来より半分の3、4人での経営になろう。保安管理が主な仕事。これだけでなくコンビニ機能を付加してサービスにも力を入れる。たばこ販売の資格も取得した。ただまだどのような動きになるか分からない。1号店が成功すれば多店舗展開も考えたい。いずれ生き残りのために頑張りたい」と話す。
|