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日本住宅(盛岡市津志田、滝村照雄社長)は1日、盛岡市盛岡駅前に05年春にオープンを計画していたシネマコンプレックス(シネコン)入りアミューズメントビル建設計画を断念したと正式発表した。
同社では断念の理由について、出店予定のシネコンと具体的な平面計画まで詰めたが、盛岡に籍を置く企業の一員として「盛岡の伝統ある映画文化に影響が及ぶ計画遂行は好ましくないと判断した」と説明した。シネコン抜きのエンターテイメントビル計画は成り立たないとも述べた。
計画地(6683平方メートル)と信託受託権は現在、首都圏企業や地元企業を対象にコンペ方式で売却を予定しており、既に5社から応札の意思表示を受けているという。
計画の事業主体は、倒産管理のための特別目的会社盛岡駅前開発(本社・東京都千代田区、代表者・福田稔取締役)。日本住宅はアセットマネージャーとして施設の設計・施行・監理や不動産の管理などを行うことになっていた。
県庁で開かれた記者会見には、滝村社長と尾崎満常務取締役の2人が出席。「市民の皆様の期待の沿うことができず誠に残念。1企業として地元文化の保護と企業の利益追求のはざ間に置かれた苦渋の選択」と陳謝した。
尾崎常務は「シネコンとはもう少しで契約段階まで行くところいだった。しかし映画の街盛岡の文化に影響を与えて良いのか考えての決断。外資系金融機関からの融資を受け土地代金の支払いは済ませていた」と事情を説明した。
滝村社長は「わたしどもは盛岡の企業。地元との調和を考えて総合的に判断を下した」と話した。
同地のコンペ締め切りは5日。尾崎常務は「応札企業とは機密保持契約の関係から発表は差し控えたい。何でもいいから価格の高い企業に決めるつもりはない」と話した。
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