2004年 11月 4日 (木)        

■  環境に応じて圧縮画像 多地点相互通信システムを開発

 滝沢村滝沢の岩手IT研究開発支援センター・県地域連携研究センターで10月29日、秋季研究発表会があり、6人の研究者が研究成果を報告した。そのうち、県立大ソフトウエア情報学部の橋本浩二講師は、利用者の環境に応じて映像などでの相互通信を可能にする「利用者環境を考慮した多地点相互通信システム」を発表。「利用環境が違う、複数の参加者に対応できる通信システムは、初めてではないか。さらに高画質の映像のやりとりも考えていきたい」と話した。

 システムの名称は「Mid Field(ミッドフィールド)」。大学や企業などが備える超高速ネットワークと主に家庭で使われているADSL(非対称デジタル加入者線)など、高速回線と低速回線が混在する環境での相互通信を可能にした。

 ミッドフィールドの特徴は、高速回線使用時には高画質な映像を送り、比較的低速な回線を使う場合には圧縮した映像を送るという、振り分けが可能なこと。映像の圧縮などの振り分けは、ミッドフィールドが行うため、利用者側の負担がほとんどない。

 橋本講師によれば、高画質な映像は100Mbps以上の回線が必要だが、圧縮された映像の場合には5Mbps程度で実用に耐えるという。

 用途は遠隔地で双方向のやりとりが必要な電子会議や遠隔授業。各地点の環境によって、振り分けがされるため、出張先で低速回線しか使えない環境でも、双方向でのやりとりが可能になるという。

 橋本講師は「高画質な映像をとることのできるカメラも一般的になってきた。さらに高画質の映像のやりとりなどについての研究も進めたい」と述べた。

 30日の一般公開では、東北大の実験施設を使った遠隔物理実験授業を市内の高校生を対象に行った。


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