2004年 11月 6日 (土)        

■  〈美術〉アートポスターにみる名品展 松本竣介作品も

名久井國男さんと「松本竣介と『雑記帳』の画家たち展」のポスター
【写真】名久井國男さんと「松本竣介と『雑記帳』の画家たち展」のポスター

 盛岡市在住の名久井國男さんが企画した「アートポスターにみる名品展」が6日まで、同市中ノ橋通1丁目のヒラキンパステル館で開かれている。全国各地で開かれた展覧会のポスター27点を展示。300点を超える名久井さんのコレクションの中から毎年紹介している同展は、今回で9回目となる。

 名久井さんは松本竣介と同じ盛岡一高出身。30代から松本も所属した自由美術協会への出展を始め、50代で県内でただ一人の会員に推挙された。今展には松本のほか、同協会を通して直接交流のあった井上長三郎や靉光(あいみつ)らのポスターも出展。それぞれに独自の説明書きを添付した。

 「松本竣介と『雑記帳』の画家たち展」は1986年に神奈川県立近代美術館別館で開かれたもの。「雑記帳」とは松本夫妻が編集した月刊誌。「美の本質に迫り、新しい展開に向かう中、37歳で没す。人間の尊厳を描いた画家。作品は時代を超えて新しい」と名久井さん。

 昨年、伊丹市立美術館で開かれた井上の展覧会のポスターには「生涯強い意志に貫かれた人間愛をもとに造形性の高い人間への批評となる諷(ふう)刺的作品の秀作を残した」と言葉を寄せる。

 初めて井上と言葉を交わしたのは、名久井さんが会員に推挙されたとき。「あんた盛岡かい」と、しげしげと自分の顔を見るその表情から「竣介を思い出したんだな」と思った。そこから交流が始まったと思い出を語る。

 そのほか、ピカソやゴッホ、ゴーギャンなどのポスターも出展。名久井さんは「自分が持っているいいものを多くの人に見ていただきたい」と話している。

 午前10時から午後6時まで。


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