2004年 11月 8日 (月)        

■  就業体験どう生かす 盛岡市内32企業で高校2年生98人が予定

 盛岡市が雇用対策事業の一環として取り組む高校生のインターンシップが、市内の各企業で行われている。高校生の職業の選択能力と就職後の適応力を高めようと企画。来年1月までに市内32社が協力し、高校2年生98人が実際の職場で3日間の就業体験を積む。市が期待する若年層の雇用の底上げに結びつくか。インターンシップを体験した高校生と事業者に感想を聞いてみた。

結婚披露宴の控え室に出すクッキーを美しく皿に並べる。行き届いたサービスの裏にはスタッフの地道な努力がある
【写真】結婚披露宴の控え室に出すクッキーを美しく皿に並べる。行き届いたサービスの裏にはスタッフの地道な努力がある

 盛岡市立高の西川渉美さん、高木こずえさん、岩手女子高の立花祐理さん、鈴木弥那美さん、盛岡二高の藤沼恵美さんの5人は先月13日から15日まで、同市愛宕下の盛岡グランドホテルで業務を体験した。

 1日目はひたすらグラス磨き、2日目は結婚披露パーティーのセッティングの手伝い、3日目は客室の掃除やベットメーキング。ホテルの表の顔を支える地味でハードな仕事の連続に仕事の厳しさを実感。「表と裏は大違い。大変さが分かった」と口をそろえる。

 インターンシップを希望した5人の理由はさまざま。「就職か進学か悩んでいて」「現場の厳しさを体験してから希望職種を決めたい」「自分にどんな仕事が合っているか考えるきっかけにしたい」…。

 市や学校からの働きかけがあっての参加だが、1年後には決定しなければならない進路に少し意識が向き始めている。短期間の実習ではあるが自分の将来を見つめるきっかけにはなったようだ。

 プロの仕事ぶりの一端に触れ、高木さんは「これまでお客の立場でしかホテルを見ていなかった。一つ一つの気配りがものすごく大変」、立花さんは「仕事は髪の毛1本でも残さない厳しさ。周りの人とのコミュニケーションが大事だと思う」と話す。

 藤沼さんは「表は華やかだけれども、その裏にものすごい苦労がある。社会人として、あいさつや礼儀は最低限、できていないといけない」と振り返った。

 同ホテルを経営する岩手ホテル&リゾート人事部の長澤一輝さんは「ホテルの行き届いたサービスはフロントと裏方との連携で成り立っている。それを実感してもらういい機会になったのでは。求められるのは明るく、元気で、意欲がある人。人と接するサービス業を目指すのであれば、なおのこと、社会人としての基本的なマナーは身につけておく必要がある」と話していた。


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