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日本とイタリアを行き来して美術活動をしている原田拓さん(岩手大学大学院修了)の個展「Resonance(共鳴)」は13日まで、盛岡市菜園2丁目のギャラリーラヴィで開かれている。白炭と綿糸を主体としたインスタレーション作品。表題の共鳴とともに循環、持続可能のメッセージを発する作品となっている。
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【写真】インスタレーション作品「Resonance」
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盛岡での個展は2001年にラヴィで開いて以来。その後もグループ展に毎年、作品を出品している。原田さんは昨年、イタリアのフィレンツェに渡り、意欲的に制作、発表してきた。岩手や宮城の若手作家を集めたフィレンツェでの企画展では両国の間に立ち、イタリアの若手作家の個展を盛岡で開催させるなど、美術交流に努めている。
今年の作品を目に留めたピサ市の学芸員から誘われ、来年春から夏にかけ、ピサ市でれんがを焼いていた窯跡を会場に個展を開くことが決まっている。同展では「素材というだけでなくエネルギーの可能性として日本伝統の炭を見てほしい」と構想。炭を素材にした作品を発表する考えで、自身では今展「Resonance」はその第1作と位置付け、盛岡で発表した。
作品は長さ10〜20センチ程度のナラを使った白炭と綿糸、木材で構成。白炭は実家のある宮城県川崎町産のナラ材から同町で製造した。ギャラリーの床に木材パネルを敷き、黒いシートで埋めた。その空間に250本の白炭が1本1本綿糸につるされている。綿糸は全体で1400メートル。糸をたどっていくと上部で木材で8角形に縁取ったパーツに当たり、そこを経由して壁へと伝わる。糸は壁から床のパネルに行き着く。
つるされた白炭と床シートの間隔は15センチ程度。床の振動が糸を通じて白炭に伝導する構造で、気流によっても白炭が揺らぐ。一見はつながりの分からない存在同士がつながり合っている関係は自然の生態系を想起させる。人が発するものと自然が発するものとが響き合う共鳴でもある。
固体としての炭を初めて作品に使ったという原田さん。「実際に炭焼きを手伝っている中で炭にひかれ作りたいと思った。生活の中でエネルギーとしても見直されている。八角形は八卦(け)を掛けている。炭は浄化機能がいわれ、精神面から何かを清める象徴として炭と八卦を組み合わせた」と言う。
「持続可能ということを意識している。これまでも布など自然から得たものを材料に作品を作ってきて、自分の存在もそこに位置付けられ切り離すことができない。もう一度考え直す必要がある」と話している。
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