2004年 11月 10日 (水)        

■  「合併しても地域の文化は消えず」 増田知事が熱弁

 第17回盛岡を知る市民講座が9日、盛岡市愛宕町の中央公民館であり、増田寛也県知事が「地方から新しい日本を作る」と題して講話した。盛岡市婦人ボランティア野の花会(下田幸枝会長)の主催。約80人の受講者を前に「行政単位がどう変わろうが、地域の文化は維持され続ける。地域文化に誇りを持ち、住民の力で文化を守り続けてほしい」と訴えた。

 増田知事は、矢巾町が法定協への不参加を表明したことに触れ「それぞれの自治体が真剣に考えた結論。行政としては、今後とも情報交換を続けてほしい。住民は行政の枠組みを超えて、便利がいいように行政を活用すればいい」と述べた。

 その上でEU(欧州連合)を「国境を越えた統一を目指しているだけでなく、地域の生活文化、風習、食文化に誇りを持って守ろうとしている」と絶賛。「文化への誇りが住民にあれば、行政単位が大きくなっても根付いた文化はなくなることはない」と述べ、合併で地域文化が失われるというのは間違いだと強調した。

 市内中心部を発展させるための施策として「市民が活躍できる場を行政が提供することが必要」と述べた。空き店舗を活用した高齢者グループホームやボランティアを使って運営する介護ステーションなどを挙げ、「外円部を発展させていくという従来のまちづくりの考えから、全体のことを考えていかなければならない時代になった。そのためには、盛岡市が県内市町村の中心になって取り組むことが必要だ」と市民協働でのまちづくりを説いた。

 ほかに市内中心部を流れる河川について「県庁所在地で清流が流れる街は盛岡のほかにはなく、大きな財産。わたしは、趣味のサイクリングで川沿いを走るが、開放感があり素晴らしい。盛岡の自然空間の素晴らしさを行政、市民が再認識し、精神的なものを含めた地域の豊かさを高めていくことが求められている」と述べた。

 同講座は88年から始まり、行政関係者や文化人、外国人留学生などがそれぞれの視点で盛岡の魅力を語っている。講座は全5回で、今回は4回目。


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