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盛岡市が売却する旧盛岡中央卸売市場跡地の商業業務系用地の一般競争入札は、唯一、入札に参加意欲を示していた一法人が辞退し、10日に予定されていた入札は行われなかった。市は年度内に土地を売却する目標は変えておらず、今後の方針を早急に検討する。今回、一般競争入札による売却が予定されていたのは、旧市場跡地(約8万5千平方メートル)のうち商業業務系の1区画、3万5690平方メートル。入札予定価格は21億1274万円と公表されていた。
売却予定地は旧市場の中心部分で、青果棟や関連事業所店舗が残存。解体撤去費用等も買い手側が負担する条件だった。さらに、地元からの強い要望があり、公募条件として風俗店やパチンコ店、ボーリング場、映画館などの建築を3年間制限。第三者への転売なども想定して今後、地区計画を定めて恒久的に住環境の保全を担保する方針を示していた。
同市総務部管財課によると、入札予定価格は土地の評価額など公的な基準をもとに設定しているため、年度内に条件を変更して再度、一般競争入札を実施することはないという。仮に一般競争入札から随意契約に移行する場合でも、売却価格など条件面での変更は法律上、認められない。ただ、売却先の募集期間が延長されれば、新たに、土地取得へ意欲を示す企業が出てくる可能性はあるという。
財政の立て直しに取り組む市は、未利用市有地・保有地の積極的な売却を掲げ、歳入の確保に努めてきた。市有地を売却する際には今年度から予定価格を公表。実際、買い手側が資金計画を立てやすくなったこともあり、9月末現在で21件、2億3200万円の市有地売却に成功している。広大な面積を要する旧市場跡地の売却益は、当初から新市場の起債の償還にあてる計画。今回の売却益で残る区画の売却に必要な道路や上下水道を整備する。
入札に至らなかったことについて扇田竜二管財課長は「確かに、土地が広大で、制約も多いが、まったく引き合いがないわけではない。年度内には何とか売却できるよう努力したい」と話している。
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