2004年 11月 11日 (木)        

■  〈盛岡市〉谷藤市長が子育て中の母親たちと語る

 市民団体などが直接、谷藤裕明盛岡市長と意見を交わす「市長との対話サロン」が9日、市役所で開かれた。参加したのは子育て中の母親らで組織する盛岡生活文化研究室・キッチン・ネットワーク(大森紀代美代表)のメンバー4人。「赤ちゃんを抱っこして社会参画したい」といった母親の率直な声を市長にぶつけ、子育て支援のあり方などについて、ざっくばらんに話し合った。

子育てをテーマに谷藤裕明市長と意見を交換するキッチン・ネットワークのメンバー
【写真】子育てをテーマに谷藤裕明市長と意見を交換するキッチン・ネットワークのメンバー

 市長との対話サロンは、市政を身近に感じ、協働のまちづくりに参加するきっかけにしてもらおうと市が今年初めて企画。広報やインターネットで参加団体を募ったところ、キッチン・ネットワークが名乗りを挙げた。

 大森さん(40)らは、子育て中の母親を対象にした「お仕事アンケート」や子育てに役立つ情報を携帯電話にメールで送信する「プチメル隊」など取り組んできた活動に触れながら、子育て中の母親の悩みや要望を紹介。「小さな子供たちの冬の遊び場が足りない」「子供たちが群れて遊ぶ機会を増やしたい」「育児イローゼから立ち直るきっかけが、同じ世代のお母さんたちとのかかわりだった」といった生の声を谷藤市長に伝えた。

 世間では盛んに「子育て支援」と言われる。しかし「母親を単に支援される側に置いてしまうイメージがある『支援』という言葉には少し違和感を感じる」と大森さん。

 子育てにも十分価値を感じつつ、もっと社会に出たい、自分が生かされる場がほしいと望んでいる母親は多いという。「自分たちも当事者としてかかわりを持ちながら、良い子育ての場を作っていきたい。赤ちゃんを抱っこして社会参画できるような場が求められている」と力を込めた。

 自営業の傍ら、子育て、地域活動と奮闘する播磨瑞枝さん(39)も「若いお母さんは、本当に素晴らしいアイデアをたくさん持っている。突拍子もないような発想でも、少し経験のある人がアドバイスすれば、具体的な事業に結びつくはず」と強調。「アイデアを引き出したり、悩んでいる時に少し背中を押してあげるコーディネーター役が必要」と話し、子供が生まれた世帯を地域の人が訪問して、子育て相談の場や町内会について紹介する「こんにちは、赤ちゃん事業」のアイデアなどを披露した。

 自身も7人の子供を持つ谷藤市長は「3人目ぐらいまでは、わたしもベビーバスで風呂に入れていた。自営業で取り巻きが多く、その中で子供たちも一緒に育った感じ。わが家は20年間、合間無く、同じ保育園にお世話になった」などと子育ての一端を明かし、「行政側が気づかないことを、これからもどんどん声に出してほしい。行政は出過ぎない程度にバックアップしていく姿勢が必要では」と激励した。


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