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【写真】「岩手山」(三軌会2003年55回記念展入選作)
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昨年66歳で他界した盛岡市上堂の坂本弘三さんの遺作展が11日まで、同市菜園1丁目のかわとく壱番館キューブ店かわとく工藝館で開かれている。岩手山を中心に油彩やデッサン37点を展示している。
県立美術工芸学校を卒業後、川徳に入社。宣伝課で長く広告デザインに携わった。絵画は60歳の退職後に開始。身近な風景や、自宅の庭に咲く花などを熱心にデッサンした。
父親からは「岩手山のように雄大な男になれ」と言われて育ったという坂本さん。旭橋や高松の池の満開のサクラなどと一緒に収めたデッサンが数多く残っている。
同校の先輩の三軌会絵画部会員、評議員の八重樫光行さんから推薦を受け、2002年に同会に初めて出品し入選。同展には03年55回記念展の入選作品「岩手山」(油彩)も出展している。
八重樫さんは「普通の写生画ではなく、尾形光琳などの日本画に通じるような様式化された描き方。省略するところは省略して立体感を出している。横のラインがしっかりしているので、近景から遠景までの距離感が表現されている。山の向こうにある安比高原が見えるようだ」と話す。
命日は今展開始の前日の8日。生前、2度の個展を行っていたが、3度目を開くために制作に力を入れていたという。浩子さんは「絵画はデッサンがしっかりしていなければだめだといつも言っていて、自分の作品に満足することはなかった。『描くことは楽しいけど苦しい』という言葉が心に残っている。本人がやりたいと言っていた個展なので、きっと喜んでいると思う」と話していた。
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