2004年 12月 02日 (木)        

■  吉田留吉さんらの遺作展も同時開催 10日から現展岩手支部展

吉田留吉さんの「風景」(1936年)
【写真】吉田留吉さんの「風景」(1936年)

 第16回現展岩手支部展(現代美術家協会岩手支部主催)が10日から3日間、盛岡市盛岡駅西通の市民文化ホールで開かれる。今回は、今年他界した平舘清七さんと吉田留吉さんの遺作展を同時開催。初期から最近までの作品10点ずつを紹介する。そのほか、支部員12人と本部役員、北奥羽支部員の作品合わせて約30点を展示する。

 吉田さんが85歳で亡くなったのは今年の2月。翌月には平舘さんが95歳で他界した。一度も個展を開くことがなかった吉田さんと、生前「もう一度個展をやりたい」と意欲を見せていたという平舘さん。その遺志を実現しようと、同支部長の千田周平さんらが春から準備を開始。それぞれの自宅を何度も往復して作品を整理した。

 吉田さんは個展開催に備えて独自に作品を整理していたという。平舘さんの作品は題名が付いていなかったりと苦労したが、自分で作っていたというアルバムと合わせながら作業を進めた。

 整理を進めるうちに、それぞれが18歳のときの作品を見つけた。特に平舘さんの「秋の夕暮れ」は、油絵第一号という記念すべき作品。同展ではその2点も紹介する。

 千田さんは「長い間お世話になった先輩への感謝の気持ちを込めて開催を決めた。今展を通して先輩への役目を尽くしたい」と話していた。

 平舘さんが現展に初めて出品したのは1968年。会員に推挙された翌年の73年に同支部を18人で創設。93年まで支部長を務め、後任の吉田さんに引き継いだ。具象画が中心だった平舘さんだが、93年ごろを境に抽象作品にも取り組む。晩年は水彩の抽象作品を多く描いた。

 吉田さんは83年に初出品し、会員には89年に推挙された。3年間支部長を務め、千田さんがその後を継いだ。

 午前10時から午後6時(最終日は同5時)まで。


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