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紫波町の誘致企業・宮田製菓(本社・紫波町南日詰字箱清水、吉田靖代表取締役)は11月30日、2度目の不渡りを出し倒産した。負債総額は3億1千万円、パートを含め57人の従業員は同月10日までに全員解雇された。同社は破産整理の手続きを進めている。町は元社員らに対して生活資金の融資、就職支援、退職に伴う各種手続きの説明会を6日に開催する予定でいる。
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【写真】倒産した宮田製菓の工場
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吉田社長によると、本社工場は1970年に宮田パン総本店が設置。同店が倒産後、従業員が経営を引き継いだがうまく行かず、経営権を引き継いで73年暮れに設立した。蒸し菓子や焼き菓子などを主力商品として製造していたが76年9月に不渡りを出し、これがきっかけで白石食品工業の支援を受け下請け工場となっていた。
吉田社長は「利益の上がる商品は売れず、利益率の低い商品ばかり売れてこの何年か5億円前後のまま売り上げが伸びなかった。わたしどものグループ企業(本社が東京にある企業グループの實川家)は7社あるが、経営を支援してくれていたゴルフ場を経営するメーン企業がバブル後に経営不振となり、支援ができなくなっていた」と説明した。
今年4月以降、銀行からの支援が止まり、運転資金に不足を来たした。8月に1回目の不渡りを出したが、白石食品工業から2千万円の融資を受けて危機を脱出。しかし、先の見通しが立たず9月30日にパートを含む全社員に10月末付で全員解雇することを予告。11月17日には債権者集会を開いて説明したという。同月30日に2度目の不渡りを出して銀行から取引停止処分を受けて倒産した。
債権者は約60人。債権の内訳はグループ企業が1億円、金融機関や白石食品工業が1億1千万円、材料の買掛金約3500万円、支払い手形3500万円、従業員への未払い退職金3千万円。10月分の給与も一部未払いになっていたが、なんとかめどがついたという。1週間ほどで完全に引き払うと話している。
57人の従業員は男性17人、女性40人でパートは29人いた。うち20人余を白石食品工業が引き受けたが、残りの人の動向は会社も紫波町も把握していない。
町では会社から渡された名簿を元に連絡を取り、6日朝、赤石公民館で説明会を開催する。就職支援や生活資金の融資、健康保険、厚生年金から国民年金への切り替え手続き、税金などについての説明をする予定。
1日には、同業の製パン業者が工場から機械を譲り受けて運び出していたが、人気のない工場は静まりかえっている。
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