|
盛岡市の藤澤裕子さんのちりめんアート展「花物語」が15日まで、同市本町通1丁目の喫茶ママで開かれている。ちりめんを中心にした布地を張って制作した張り絵作品13点を展示している。
「春の宵」(73×103センチ)は今年の千葉デザイン展会友作品。源氏物語のイメージで、肩から着物を落とした女性の姿を後ろからとらえた作品。真っ白い背中を彩る黒髪の1本1本、周りを飾るサクラの花びらの1枚1枚まで、すべて切り抜いた布地を張って仕上げている。
これだけの量のサクラには初めて挑戦。同じパターンの花びらを切り抜いて組み合わせるのではなく、それぞれの花の下絵を描いて切り取るため、同じ形のものはないという。
サクラの花の図鑑を見たり、石割桜を見て色合いを観察。白い花でも花しんがほんのりと赤く見えるのは、がくの部分が赤いからだと突き止めた。花しんに赤い十字型のパーツを配したりといろいろなパターンの花を試作してみたが、白い花びらの中心に黄色の円を付けたもっともシンプルな形を採用。6カ月半をかけて完成させた。
以前は少女漫画を描いていたという藤澤さん。今回の出展作品では、色のぼかしの入った色紙を使うことで、髪の毛や背景の表現に幅が生まれた。ペン画でできることを張り絵の世界で表現したいと思っている。
午前11時から午後10時まで。日曜は定休。
|