2004年 12月 06日 (月)        

■  街を誇りに 河南地区で盛岡市都市計画マスタープランワークショップ

 都市計画マスタープラン地域別構想の充実を図るため地域ごとにワークショップを開催している盛岡市は、地域別構想で「中心地域」に位置付けられている河南地区でワークショップを開催した。郊外への大型店出店や相次ぐマンション建設など、街を取り巻く環境が大きく変化。県都の顔とも言える中心地域のまちづくりに対する関心は高い。河南地区に続き、来年2月には河北地区、7月ごろには最終の中心地域ワークショップを開催し、まちづくりのビジョンをまとめることにしている。

11月24日、盛岡市役所を会場に行われた河南地区のワークショップ
【写真】11月24日、盛岡市役所を会場に行われた河南地区のワークショップ


 11月10日、17日、24日の3日間にわたって行われた河南地区のワークショップには、これまでの最高の1日当たり約50人が参加。8つのグループに分かれて目指すべき地域の将来像を話し合った。地域の長所、短所について意見を出し合ったあと、目指すべきまちの姿をグループごとに集約。最終日には各グループの代表者が話し合いの成果を発表した。

 「上の橋と中津川の四季と歴史を歩いて感じるまち」「まちづくりのルールで残そう地域の自然・景観・歴史!引き継がれた歴史を次の世代に」「まちの継承と再生〜住み続けるまち・住みたいと想うまち」など住民の願いが込められたさまざまなまちづくりのキャッチフレーズが登場。

 歴史的な観光資源や恵まれた自然環境を生かしたまちづくりを求める意見が多く、「地域の神社のお祭りをにぎやかにするために各年代層の取り組みを工夫しては」「マンションの立地が地域にマイナスにならないよう必要な条例を整備すべき」「除雪のスノーバスターボランティア制度を」といった具体的な意見が紹介された。

 中には「和服で外出する人が増えるだけでも城下町の雰囲気が高まる。和服の人は、でんでんむし号の乗車を無料にするサービスはどうか」という斬新な提案も。

 「話し合われた成果が、どの程度実際のまちづくりに生かされるのか。もし生かすのが難しいとすれば、何が原因だったのかそこまで教えてほしい。提案したことが確実に反映されているという実感が持てる取り組みを」との要望もあった。

 ワークショップに参加した同市肴町の吉田千恵子さん(38)は「転勤族で住まいを探した結果、盛岡らしさを身近に感じられ利便性も高い中心部のマンションへの居住を決めた。歴史的な町並みや景観を守りながら、みんなが住める場所を確保していくためのルール作りが必要なのでは。自分の知らない盛岡や地元の人の思いを聞くいい機会になった」。

 盛岡ふるさとガイドの会会長の川邊博さん(72)は「盛岡には歴史や文化、素晴らしい財産がたくさんある。普段、無関心になりがちな盛岡の魅力を見直し発信していく起爆剤になってほしい」と話していた。


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