2004年 12月 08日 (水)        

■  障害者も通いたい美容室にします 西根町の佐々木さんが起業

 いわて起業家大学の卒業生で西根町大更の美容師佐々木恵美子さん(43)は9日、自宅脇にユニバーサルサービスの美容室オリーブを開業する。障害のある人、高齢者を顧客の中心にする。佐々木さんは3人の子供の母親。長男は知的障害を負う。「障害のある人にも高齢者にも美容好きはいます。けれど身体などにハンディがあり、自分のしてもらいたい髪型などを伝えることが難しい。美容師の姿勢にも問題があることも。わたしは安心して立ち寄れる美容院を立ち上げたい」と言う。

ユニバーサル美容院オリーブを開業する佐々木恵美子さん
【写真】ユニバーサル美容院オリーブを開業する佐々木恵美子さん


 佐々木さんは18歳で美容師になるため上京。インターンを経て5年間美容院に勤務後帰郷し、西根町の美容院で2年間働いた。結婚、出産、子育てのために7年間、育児と主婦業に専念した。

 94年から再び美容師として働き出した。「8年6カ月働きました。子育てもしておりなかなかフルに働くことが大変でした。子育てしながら働くことができる職場が必要と痛感しました」と言う。

 佐々木さんはこの時期、言葉の不自由な少女の美容に携わった。「わたしは手話などできませんが、身振り手振りで会話しその少女の好きな髪型にしてあげました。その少女はまたわたしを指名してくれました」とうれしい顔を見せた。

 自分で店を持ちたいと考え仕事をやめた。いわて起業家大学に通い着々と起業の準備を進めてきた。「最初は家族に内緒で通いました。大学では経営のノウハウよりさまざまな人と出会いました。起業するまでに何度も助けられました。美容という狭い殻から広い世界に出たようで視野も広くなりました」と話す。

 経営理念に明るく楽しく美しく、安心と信頼、心のバリアフリーを掲げ、障害者や高齢者のための美容院を目指す。「美容師が技術を磨くことは当然。でもそれだけでは駄目。むしろ一番大切なのはコミュニケーション。客はドアを開け、店に入った瞬間にその店が自分に合うかどうかが分かる。わたしの店では人間の心や姿勢を大事にしたい」と力を入れる。

 「また来たくなるような店にしたい。付き添いの人も気軽に来られるような店。店を増やし子育て中でもパートでも働けるような経営をしたい。盛岡から西根の店まで40分ほど。ぜひ盛岡の方にも来てもらいたい。夢を実現するまであきらめない」と話す。

 営業時間は午前9時から午後7時。定休日は月曜、第3・5日曜日。電話は0195−76−5538


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