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【写真】「2つの情景」
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ポーランド展「マスルシチャクが描く人物」が30日まで、雫石町西安庭の御所湖川村美術館(川村昶館長)で開かれている。人物をテーマに描き続けているポーランド人作家フランツィセク・マスルシチャクの油彩画7点を展示している。
「2つの情景」は35×61センチの細長い画面を横に使い、中央で仕切って2つの場面を描いた作品。画面左側には荒涼とした背景の中を歩く憂うつそうな顔をした女性の姿、右側にはピンク色の花畑に立つ横向きの女性の姿を描いた。
全体の色調だけでなく、髪の長さや表情も対照的に作られている2つの画面。右方向への動きを付けられた2人の姿は、左から右への時間の経過を表しているよう。険しい表情の女性に訪れようとしている希望の光を表現しているようにも見える。
「夫婦」(46×38センチ)は並んで立つ男女の姿を描いた作品。男性はゆったりといつくしむような表情を浮かべて女性を見ているが、女性の視線は男性から離れている。その表情と前で組まれた両手には困惑したような雰囲気が漂う。何気ない日常の中に潜む男女の間の深い溝。寄り添ってもぬぐい切れない人間の孤独を感じさせる。
作家が描く人物像は写実的ではなく、一様に鼻が高く、目が大きく、東欧系の顔立ちをしている。喜怒哀楽にとらわれない複雑な表情と簡略化された背景は見る側の想像力をかき立て、その人物の背後にある物語を想起させずにはおかない。
1948年生まれ。74年ワルシャワ芸術アカデミー卒業。ポーランド国内のほか、世界数十カ国で展示会を開催。現在は同校の教授として勤務。
午前9時半から午後5時(入館は同4時半)まで。月曜日は休館。入館料は大人500円、小、中学生は400円。問い合わせは同館(電話番号は019−692−5931)まで。
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