2004年 12月 10日 (金)        

■  文芸岩手の名を高める 盛岡四文芸部

 盛岡第四高校(相馬武彦校長、生徒979人)の文芸部が発行している部誌「志高文芸38」が、第19回全国高校生文芸コンクールの文芸部誌部門最優秀賞・文部科学大臣奨励賞を受賞した。前人未踏の6年連続の受賞。13人の部員を代表して、旧部長の鈴木沙奈恵さん(3年)は「楽しんで作ろうと思っていた。これまでの活動の集大成として、受賞できてうれしい」と笑顔で話した。

盛岡第四高校の文芸部のメンバー
【写真】盛岡第四高校の文芸部のメンバー

 部誌は「文学研究」と「自由創作」という企画を2本柱に、定期的に行われている句会、短歌会例会での作品紹介のほか、小説、随筆、詩などそれぞれの作品を掲載している。

 「文学研究」は県にゆかりのある作家を取り上げて、その作品や人柄を掘り下げていこうというコーナー。これまでは、宮沢賢治や石川啄木などをさまざまな視点から扱ってきたが、前号までで「調べつくした」と実感。今回は視点を変えて、人物探しから始めた。

 全員で広くアンテナを張って情報を収集し、盛岡の詩人、村上昭夫にたどり着いた。メンバーの誰一人として「まったく知らなかった」という村上の詩集「動物哀歌」を読み、その人生を調べながら研究を進めた。

 村上の弟が市内で暮らしていることを突き止めて、本人へのインタビューを決定。質問事項をピックアップして臨んだが、初めての体験に緊張。終えてみると「生の声を聞けて、貴重な体験ができた」と、作品への理解を深めた。机上で進めてきたこれまでの研究から一歩進んで、新しい切り口を見つけ出した。

 「自由創作」ではテーマを「星たちの声」に設定。「賢治や村上も星を題材にした作品を多く制作している。わたしたちもやってみよう」と思い立った。好きな星座を取り上げ、詩やショートショートなどを制作。作品には、それぞれのイメージに合った写真や絵を配した。

 ジャンルに限らず、作品の質にはこだわる。全員で合評会を行い、意味や表現の通じないところは徹底的に話し合う。時には激論に発展することもあるぐらいの真剣な意見のぶつけ合いから、さらに上の段階を目指している。

 新部長の阿部実央さん(2年)は「6年連続で受賞したことで、来年へのプレッシャーもあるが、楽しんで作って賞がついてくればいいなと思う。先輩から受け継いできたものはそのままに、さらに新しいものを取り入れて新鮮さを出していきたい」と、来年への意気込みを語った。


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