2005年 1月 5日 (水)        

■  〈若手経営者〉2 田口尚彦常

 −盛岡市内のカメラ店業界の変化が激しいが。

 田口常務 市内の地場のカメラ店はここ3、4年で半分以下になった。大手の問屋も半分になった。市場は従来のフィルムからデジタルに変わり、既存のカメラ店が大打撃を受けた。デジタル化に対応するためには1千万円単位での設備投資がかかり、後継者問題も絡んで閉店した店が多い。

 8年前にカシオがデジカメを発売したとき、まさか今のような流れになるとは思わなかった。もうフィルムからデジカメへの流れはとまらない。

 −競争関係も変化している。

 田口常務 カメラ店同士の競争だけの時代でない。デジカメは大手家電量販店でも販売している。市内には大手家電が進出し昨年はヤマダ電器も開店して、地場のカメラ店に脅威を与えた。価格では太刀打ちできない。

 デジカメのプリントは県外大手FCが参入している。商店街の一角やショッピングストアなど人の集まる場所に集中して出店し激しい競争を展開している。コンビニでもセルフで現像ができるようになった。インターネットでプリントを請け負う業者もあり競争相手は以前と比べられないほど多様になった。

 −どのような対応をしたのか。

 田口常務 生き残りを懸けて3年前、デジカメ対応のプリント機を導入した。昨年から既存のフィルムよりデジカメプリントの扱い量が追い越して逆転した。合わせてリストラを断行した。それまで経営していた写真機店6店のうち5店を閉店し本町店1店だけに集約した。厳しい決断だったが時流に応じなければ生き残れない。

 −新業態の店舗デジットを出店させたが。

 田口常務 デジタル時代に対応した新店舗。デジカメプリント機を設置しデジカメ用のメモリーなどの関連商品の販売も開始した。店舗を派手な色彩にしてアピールし、当社の発信基地と位置付けた。人通りの多い場所を狙った。

 −サンビル前のイースト21とカワトクの横の菜園店の2カ所にある。

 田口常務 買い物や仕事のついでに立ち寄り利用してもらっている。場所も認知され、利用者も増加しているが、まだまだこれから。

 −昨年は新たな取り組みも開始した。

 田口常務 ラックパソコンアカデミーと共催して、デジカメを活用したパソコン教室を開催した。パソコンやデジカメの動かし方から、デジカメで撮影した写真のパソコンへの取り込みや活用の仕方などを指導した。年配の方の出席が多く、熱心に受講し参加して良かったと反応はあった。裏磐梯に行き撮影会も開いた。

 −今年はどのような展開を考えているか。

 田口常務 デジカメで撮影するショット数が急激に伸びている。これは市場として期待できる。いかに、当店に来てもらい、プリントしてもらえるかどうか。当然競合相手は、昨年以上に増えるだろう。

 当社独自の展開を考えなければならない。まだ明確な施策はないが、まずは来店頻度を高めるようなPRなどに力を入れたいと考える。本町にはマンションも増加し、若い家族などの新住人が増えている。このような客層も取り込みたい。もちろん、従来のカメラファンもおり、この客層も大事にする。

 昨年開始したカメラ教室も改善して運営したい。またサロン的なカメラ倶楽部を発足させ、新しい動きも興こしたい。デジカメ機能付きの携帯電話も普及しており、その利用者も取り込みたい。当社のオリジナリティーをいかに具体化できるかが勝負だろう。


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