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矢巾町の田園ホール混声合唱団(藤原道明団長)の第10回定期演奏会が15日、同ホールで開かれる。ホール開館を記念して開かれたベートーベンの「第九」演奏会をきっかけに結成されてから15年。地元の会社員や主婦らが毎週水曜日の夜に集まって練習を続けている。節目を迎える今回は、初めて他団体を招待せず、1部から3部までをすべて自分たちだけの合唱で作り上げる。「心が癒やされ、感動を与えられるような音楽作り」を合言葉に、本番に向けての練習も追い込みに入っている。
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【写真】第10回定期演奏会を前に練習に励む田園ホール混声合唱団のメンバー
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同ホールの開館記念演奏会は1990年に開催。ベートーベンの「第九」を歌おうと、100人近い人が集まった。演奏後、その中の有志が「町民合唱団を作ろう」と立ち上がり、翌年の5月に同団を結成。同年12月に誕生お祝いコンサートを開いた。
現在の団員は20代から50代までの25人。男性8人、女性17人のメンバーが週に1度、練習に励んでいる。
毎年7月には同町と紫波町、盛岡市都南地区の地域で行われる盛南紫波合唱祭、11月には同町芸術祭、1月には定期演奏会と発表の場は多い。それ以外に、昨年からはメンバーの有志が集まって県合唱連盟主催のアンサンブルコンテストにも出演。男声、女声に分かれてのアンサンブルにも積極的に挑戦している。
曲は日本や世界の童謡からカーペンターズやビートルズの作品、合唱組曲や黒人霊歌、昭和歌謡曲まで幅広く演奏。これまでの定期演奏会では、賛助団体の合唱やピアノデュオなどで応援してもらってきたが、今回初めて、単独で3部を歌い上げる。
プログラムの第1部「日本のうた」は「江戸の子守歌」で開幕。「ハイサイおじさん」や「涙そうそう」のほか、「よさこい節」や「金比羅船々」などのメドレー「南国浮かれ唄」を披露。すべて伴奏なしのア・カペラで歌い上げる。
第2部「女声・男声合唱団の響き」では男女に分かれて「シャル・ウィー・ダンス」や男声合唱組曲「雨」より「武蔵野の雨」など4曲を演奏。第3部は混声合唱組曲「21世紀のヒーロー」の4曲を歌う。
指揮者は代々、地元の不来方高校の音楽教諭に依頼。現在の県合唱連盟理事長の大畑孝夫さんに始まり、同連盟副理事長の高橋晶さん、現盛岡一高教諭の横山泉さんが担当してきた。99年からは現不来方高校教諭の阿部智則さんが務めている。
団には2組の夫婦と、両親と娘の1家族が参加するなどアットホームな雰囲気も自慢。家族で参加している古澤真作さんは、夫人の送り迎えをしているうちに「ただ待っているよりも」と自らも参加するようになった。合唱団に所属するのは初めての経験だったが、だんだんと歌うことの面白さに目覚めた。ステージを踏んで実際に観客の前で一生懸命歌ってみると、気持ちよさと充実感を感じた。
そんな両親の姿を見てきた娘も合流し家族3人で練習に通うが、自宅で歌うことはないという。古澤さんは「下手に歌うと(夫人から)注文が付くから」と笑って話していた。
藤原団長は「今までは自分たちだけですべてのステージを作ることができなかった。最近、練習の成果も上がってきて、ようやく自分たちだけの演奏会にこぎつけることができた。昨年ぐらいから振り付きで歌うことにも挑戦しているので、ぜひたくさんの人に見てもらいたい」と意気込んでいる。
午後6時開場、同6時半開演。チケットは前売り500円(当日は800円)、中学生以下は無料。同町公民館で発売中。問い合わせは同町役場内、藤原さん(電話番号は019−611−2562)まで。
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