2005年 1月 6日 (木)        

■  〈若手経営者〉3 ベアレン醸造所の木村剛社長

ベアレン醸造所の木村剛社長
【写真】ベアレン醸造所の木村剛社長

  −今年で創業3年目だが。これまでの手応えは。

 木村社長 少しずつ当社の地ビール愛飲者が増加している。大変ありがたい。初年度は60キロリットル18万本を出荷した。04年度は75キロリットル20万本の出荷になる。徐々にだが上向きにある。

 −どんな商品がヒットしたのか。

 木村社長 当社では常時4品種を定番商品とし製造、販売している。こくのあるクラッシック、フルーティーなヴィット、まろやかな黒ビールのシュバルツが定番で根強い人気。この3品に加え、その折々に限定の新ビールを発売している。味の好みがあるが、いずれも好調。

 −何が支持されたのか。

 木村社長 ワイン、日本酒もリーズナブルの値段から高級なものまでバラエティー。しかしビールにはあまり幅がない。欧米ではビールも多様で、少し気分の良いとき、パーティーなどの特別なときはそれなりのビールがある。

 価格の割安なビール、バドワイザーなどの標準ビール、さらに少し高めでこくのあるプレミアムビールがある。本来の地ビールに当たり観光に特化した商品でなく、普段の家庭生活の中で消費されている。当社は盛岡でそれができないか考えてスタートした。理解してもらえた。

 もちろん味も評価された。当社ではドイツの100年前の製法で製造している。ドイツで地ビールを飲んだことのある人からは、本場の地ビールの味と称賛された。初めて飲む人にも味わい深いと言われた。味が支持されたと考えている。

 −販路はどのような広がりを見せているのか。

 木村社長 まだ名前がすべて浸透しているわけではないが、最初はほとんど名前が知られていなかった。各種のメディアなどの協力を得て徐々に浸透させた。ビールだからまずは酒屋のルートに乗せることに力を入れた。それから地場のスーパーやデパートなどにも陳列してもらうことになった。デパートの中元、歳暮は予想以上に動いた。飲んだ人から直接注文もきた。まだ数は少ないが市内の飲食店などでも置いてくれている。みな快く支援してくれる。

 −貴社ではユニークな展開もしている。

 木村社長 昨年から当社独自の取り組みを開始した。通り瓶制度を導入した。自分自身の瓶も買ってもらい、ビールを詰め替える。ドイツでは当たり前。当社では瓶を持って来てもらえば通常の3割減の値段でビールを販売している。工場見学もしている。月1回は機材だけでなく、工場内まで見学ツアーを開催している。毎回20人前後が来てくれて当社の工場やビールに関心を寄せてくれる。

 −委託や共同での製品開発など新しい取り組みもしているが。

 木村社長 昨年は岩手中央農業協同組合の蕎麦(そば)発泡酒「蕎麦の潤い」の委託製造を行った。今年は五枚橋ワイナリーと共同の原料(手代森などの盛岡産りんご)を活用したビールを製造・販売する。

 −今年の抱負は。

 木村社長 アップルラガー(330ミリリットル、税込み346円)を1万2千本販売する。サクランボなどを原料としたビール造りなどもしたい。地場の企業と組んで、共同で販売などもしたい。バレンタインなどでも、当社のオリジナル商品を販売したい。徐々に市場浸透を図りたい。


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