2005年 1月 7日 (金)        

■  〈若手経営者〉4 岩手互助センター藤原誠司社長

岩手互助センターの藤原誠司社長
【写真】岩手互助センターの藤原誠司社長

 −まずは結婚式・披露宴の最近の動向を聞きたい。

 藤原社長 大変化している。式そのものの規模が縮小した。式にあまり多くの人を招待しない。お色直しも減った。せいぜい振り袖まで。会社の社長や上司を招待しない式が当たり前になった。仲人もいなくなった。当社での最近の結婚式で仲人のない式はもう9割に達した。当然単価は下がった。

 −どうしてこのように変化したのか。

 藤原社長 若い人の多くは従来の人間関係を重視していない。会社に入っても生涯その会社で働くと考えている若い人が減った。長くいない会社で上下関係にしばられたくない若者が多い。当社のようなブライダル業界は大苦戦。大変な事態にある。

 −3年前にチャペルのあるサザンフォルテを開業したが。

 藤原社長 10年以上前は神前結婚式が主流だったが3、4年前からは洋式が増加し、人前結婚式なども多くなった。今は7割がチャペルで式を挙げる。当社も時代の流れを見据えてサザンフォルテをオープンさせた。幸い口コミで広がり当チャペル使用が増えている。

 −ブライダル市場では最近、また新しいスタイルも出てきたようだが。

 藤原社長 ハウススタイルが流行し始めている。1軒のハウスを貸し切りし、式からパーティーまで行う。1日ゆったり気心の知れた仲間が集まり、気兼ねなくパーティーする。市内ではまだだが、仙台市内でははやり始めた。早晩盛岡でも広がるだろう

 −どう対応するのか。

 藤原社長 昔、当会館でハーレーダビットソンで登場した挙式があった。バイク好きなカップルの余興だったが、度肝を抜かれた。それはそれで生涯の思い出になったようだ。当社でも結婚する2人のしたいことにすべて応えることは不可能だができることは全面的に協力するつもり。

 最近、式の予約に来るカップルを調査した。予算も重視するが、一番重視するのは料理。当社では料理に力を入れており料理でもアピールしたい。いずれ臨機応変に対応したい。場合によってはハウスに進出するかもしれない。

 −葬祭分野にも進出しているが。

 藤原社長 昨年、西仙北と青山町の2カ所に通夜葬祭会館「長安殿」を新設し、三ツ割長安殿と合わせ3店経営している。高齢化社会に入り利用増が見込める。西仙北は2世帯分の利用スペースだが、祭壇が設置された通夜会場と台所、仮眠室がそれぞれ隣接しており、フロント以外は独立した会場として活用できる会館。いずれの会館も利用者が増えている。

 −競争はないのか。

 藤原社長 景気低迷で高齢社会への進出を各企業は考えている。当然競争も激しくなった。しかも地場の老舗の葬祭業者やスーパーも多店舗展開しシェア競争が行われている。県外からの参入のうわさもある。

 −どう対応するのか。

 藤原社長 現在は当社の会員は約3万5千人で市内ではシェアトップ。そのシェアを堅持しながら今年も店舗を増やす予定。いずれ少子高齢化社会にある。今年は価格の戦いでなくサービス合戦が雌雄を決するだろう。客が本気で満足するかどうか。見せかけのサービスでは通じない。


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