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【写真】阿部陽子さん
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盛岡市在住版画家の阿部陽子さんによる新連載「あべ陽子の里山スケッチ」が8日から始まる。阿部さんは国画会版画部会員、岩手芸術祭版画部門審査員などとして日々忙しく活動しながら、国内外での登山を約30年続けてきた。日本山岳会岩手支部会員、県山岳協会指導員として活動してきた経験をもとに県内の里山にスポットを当てる。スケッチと共に月に2回(原則として毎月第2、第4土曜日)紹介する。
低山から高所まで、それぞれの山の四季折々の表情を求めて幅広く歩いてきた。国内にとどまらず、インドや中国、ヨーロッパなど世界各地を歴訪してきたが、阿部さんの登山はより高い山に挑戦したり、数を競ったりするものではない。
高さについては「エベレストなどは、一つの大きな事業みたいなもの。気軽に行けるものではない」と思う。高い山に突然登ることは自殺行為。日常的に慣らしてからこそ挑戦もできる。山を生活の一部として、時間を見つけては登るようにしている。
これまでに登った山の数を問題にしないのは「何度も一つの山に登ることが大切」と思うから。「山は人と同じ。いろいろな“人格”を持っている。その表情は365日すべて違う。花が咲いていたときに見ていれば、時期を外してもそこにあることがわかる。その辺りにだけ伝わる地域の祭りもある。いろいろな時期に何度も登ると、一つの山を十分楽しめる」と言う。
里山はそこに住む人たちを強く意識する場所でもある。住民にとっては「おれたちの山」という感覚。長い間、日常的に大切に守ってきた場所に「おじゃまします」という感覚を忘れないようにしているという。
岩手大学特設美術科卒業、専攻科修了。1983年から1年間、ドイツ、ケルン美術大学に留学。展覧会、受賞多数。
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