2005年 1月 10日 (月)        

■ 決意胸にそれぞれの道へ 各地で成人式

■ 滝沢村

 滝沢村の成人式が9日、滝沢総合公園体育館で開かれた。新成人829人のうち555人が出席。晴れ着やスーツ姿で会場を訪れた新成人たちは、久しぶりの再会を喜び合ったり、記念撮影を行ったりした。

 柳村純一村長は「皆さんはきょうから社会人として人生の一歩を踏み出したが、これまでの20年間は平成のめまぐるしい変化を肌で感じてきたと思う。村では独自性と先進性を目指し、住民の求めるサービスを迅速かつ効果的に実現するために、行政経営の質の向上などに積極的に取り組んできた。変化し続ける時代の中で、新しい価値観を皆さんと共有することが地域、日本の再生につながると思う。皆さんが主役になる今後の社会にはさまざまな問題があると思うが、地球市民という立場で真の豊かさ、幸福とは何かを考えながら、新しい世界を切り開いてほしい。限りない可能性と行動力を発揮し、あふれる情熱と意欲で、古里滝沢村を担ってくれることを切望する」と言葉を贈った。

 新成人を代表して澤村圭太さんが「日本一人口の多い村で、雄大な岩手山の恩恵と地域の人たちの優しさを受けて育ってきた。これからも恵み豊かな村民としての誇りを持って生きていくことを誓う。わたしたちを育ててくれたすべての人と、村の雄大な自然に深く感謝する。社会人としてまだまだ未熟なので、今後ともご指導、ごべんたつをお願いします」と話した。

■ 矢巾町

 矢巾町の成人式が9日、田園ホールで開かれた。新成人374人のうち271人が出席。雪のちらつく足元の悪い中、色とりどりの振り袖やはかま、スーツ姿の新成人たちが会場を訪れ、成人の決意を新たにした。

 川村光朗町長は「これからは社会の一員として法律的にも権利と義務を与えられる。国の将来を背負って立つ自覚と責務を持ち、生涯に渡って研さんを積み、優秀な若人として世界に限りなく伸びていくことを願う。町は昨年、盛岡市と玉山村との合併の法定協議会に不参加とし、自立の意向を表明した。激動の世界の中で、創意工夫をしながら成人の皆さんと共に進みたい。社会人として基本的な教養を身に付けて、それぞれの立場で主体性を確立し、各分野での活躍を期待する」と式辞を述べた。

 新成人の代表の細川望さんは「昨年は中越地震があり、多くの人たちが苦しんだ。それを他人事と思わず、相手を思いやる気持ちを忘れずにいたい。暗いことばかりではなく、日本のアスリートが世界の舞台で飛躍した。その陰で選手たちはさまざまな苦難を乗り越えてきた。わたしたちは今後、矢巾町、日本を背負って生きていかなければならない。そこには多くの苦難もあると思うが、逃げることなく信念を持ち続けて前へ進む努力をすれば、結果はいつか必ず表れることを信じて歩みたい」と話した。

 埼玉県の大学に通う藤原あゆみさんは、テレビ局で音響の仕事に携わるために現在メディア関係の勉強をしている。「常識のある社会人になりたい」と話す。

 細越隆弘さんは救急救命士の仕事を志し東京の大学で勉強中。「まっすぐな人になる」のが目標という。「自立した女性」を目指す星川智佳子さんは川崎市在住。キャドオペレーターとしてこの春からの就職が決まった。

 県内の短大生の男性は将来プログラマーとして仕事をしようと、春から専門学校に進学する。「自分の行動に責任を持てる自立した人になりたい」と決意を固めている。

■ 紫波町

 紫波町の成人式は9日、同町紫波中央駅前2丁目のサン・ビレッジ紫波で開かれ、445人の新成人のうち約300人が出席した。一部の新成人があいさつ中に会話をしたり立ち上がるなど落ち着きのないしぐさを見せたが、ほとんどは騒がずに祝福を受けた。

 紫波童謡の会の先導で紫波町民歌を合唱したあと、紫波ウインドアンサンブルの演奏会が行われた。演奏者の中に新成人の今野夢摘さん、佐々木憲明さん、田村和也さんの3人の姿があり、「世界に一つだけの花」、「紫波町民歌」など5曲が演奏された。

 藤原孝町長は「皆さんが本日成人を迎えられましたことに3万4600町民を代表してお祝い申し上げる。紫波町は持続的に自立できる町づくりを目指し紫波町行財政計画を昨年策定した。協働、共生、地元学、交流の4つの指針を打ち出している。今までの感覚にとらわれることなく、新しい感覚のもとに行財政を進めていく。皆さんに言葉を贈ります。ボーイズビーアンビシャス、少年よ大志を抱け、札幌農学校のクラーク博士の言葉です。皆さん方も大きな志を抱きながら将来の日本、世界に向かって活躍をすることを祈念している」と言葉を贈った。

 新成人を代表して安田慎志さんが「昨年は新潟の地震をはじめ、世界的に天災の被害が多く、被災者の皆さんはたくさんの困難に直面したことと思います。こういうときこそ周りの協力や助け合いの精神が必要になる。わたしたちも社会で培っていかなければならない。成人の日を迎えたが、まだまだ発展途上であることを自覚し、きょうを新たなスタートととらえ精進。大人としての責任を自覚し日々歩んでいくことを約束します」と成人の誓いをした。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします