2005年 1月 11日 (火)        

■  〈美術〉水彩30年 藤井俊之さんが個展

藤井俊之さんと「ふるさと山河」
【写真】藤井俊之さんと「ふるさと山河」

 盛岡市箱清水1丁目の藤井俊之さんの水彩画展が15日まで、同市本町通1丁目の喫茶ママで開かれている。同会場では2回目。市内の風景や花を描いた作品16点が展示されている。

 「ふるさと山河」は10号サイズに手代森から北上川と岩手山を望んだ作品。「啄木の心境」で、古里の山と川のありがたさを表現。「朝もや・夜明け」はまだ照明が消えない朝方の松園の風景を描いた作品。紫系の淡い色合いで、だんだんと明けていく街並みを表した。

 水彩画を始めたのは約30年前。市内の画家真壁次郎さんが描いた盛岡の街の原画展を見て感動。真壁さんに見てもらうために雪景色の「教浄寺」を制作。それから交際が始まった。その思い出の作品をデジタルカメラで撮影して小さくしたものも出展している。

 真壁さんの持論「油彩に負けないぐらいの絵を水彩でも描ける」という考えを実践しようと、水彩にこだわった制作を続ける。同市と県の芸術祭には約3年前から毎年出品。自身で眺めて満足するのではなく、実力のある人たちの中で、自分がどの位置にいるかを試す場所だと思っている。

 昨年「美術画報」(アートコミュニケーション)の2ページ見開きを飾った。それが「一つの自分の足跡」になったと思う。今年は「もう一度初心に帰る区切り」という意味から「元点」という字を当てる。同会場にとっても今年初めての展覧会になり、スタートの意味を強く感じている。

 夜勤の仕事をしながらの制作のため、まとまった時間を取れないのが悩み。仕事の行き帰りの短い時間に、デジタルカメラで風景を撮影。その写真を基に作品に起こす。そのほか、はがきサイズのスケッチも毎日の日課として続けている。

 「制作にゴールはないが、その時々で一生懸命描いている。行けば行くほど水平線が向こうに見えるが、行けるところまで頑張ってみようと思う」と意欲は尽きない。


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