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盛岡商工会議所は2月に創立80周年を迎える。記念の節目に都南商工会との合併が予定され、組織力の強化が図られる。一方で、減少傾向をたどってきた会員数の確保や、工業分野の育成、郊外の大型小売店対策などの課題も指摘される。これまでの歩みを振り返りながら、斎藤会頭に展望を聞いた。
−まずは今年の地域経済の景況をどう見るか。
斎藤会頭 政府は新年度GDP成長率を1・6%とし、今年度より0・5%強のマイナスとみている。日本全体の景気は少し減速し多少悪くはなるが、後半からは盛り返すだろう。
大企業の景気を追いかけるように中小企業や地方経済も回復した。しかし最近の大企業は、依然リストラの手を緩めず中小企業や地域経済へのプラスの効果が及ばない。中小企業の置かれた状態は厳しく、政府の財政、税制面からの中小企業施策が必要だ。当会議所でも、盛岡市や県に対して中小企業への支援施策の実施を話している。
盛岡市内の小売りはイオンなど県外大手小売業の進出で競争が激化し大変な状態。まだデフレは克服されていない。油断ぜす市内の中小企業が活性化するよう行政に働きかけたい。
−厳しい経済情勢の中で80周年を迎えることになるが、新たな取り組みは。
斎藤会頭 80年は一つの区切り。当会議所活動をもっと活性化させたい。会議所活動を会員はもちろん市民にも見えるようにすること。会議所はどんな活動をしているのか、知られていない面がある。地域の商工業や社会のため行っている活動、提言活動も含め、認知してもらう必要がある。
−具体的な活性化策は何か。
斎藤会頭 当会議所活動の中心は小売りや卸、建設、交通、観光、料飲、情報、工業、金融などの11部会と開発や街づくり、政策など15の委員会活動である。各部会長や委員長が、運営の中心となっている。しかしこれまでは雑談程度の内容の会議もあった。80周年を契機にこのような活動を刷新する。
各部会、委員会は明確なテーマを設定し、それに沿って講師を依頼したり意見交換などを行い意義のある活動をする。
−会員が減少しているようだが。
斎藤会頭 当会議所の会員は約3900事業所。ピーク時から2割ほど減少した。会費で運営している団体としては大変厳しい。真剣に会員増強を考え行動しなければならない。会員の高齢化で自動退会もある。幸い2年前、青年部が発足した。活発な活動を開始しており次世代の会議所を担う若者で会員増強にもなり今後も期待できる。
−地域経済の課題として取り組むべきことは。
斎藤会頭 郊外出店の大型店対策が緊急課題。03年8月にオープンしたイオン盛岡SCの影響は大きい。市内の各商店街は頑張っているが影響を直接受けている店舗も少なくない。今でも大変厳しいが今度は06年に第2イオンが来る。昨年暮れ、谷藤裕明市長と一緒にイオンに陳情しに出向いた。規模縮小なども嘆願した。しかし今の大規模小売店舗法では大型店の進出に関して商業調整はできない。
−中小企業支援団体としてどのような対応を。
斎藤会頭 同立地法も含めまちづくり3法は施行されて6年が経過する。郊外の大型店に負けず、市内の商店街も活性化する法との期待があった。しかしシャッターが目立つなどの商店街も出てきた。3法が生かされていないのが現状。
当会議所の上部団体の日本商工会議所では、政府に3法見直しなどを陳情した。関連部会での検討をしていると聞く。いずれこのままでは地場の中小企業や商業者は良くならない。商店街に反映するような施策が求められる。市内の商店街が衰退すれば商業者だけでなく一般市民も困る。
−都南商工会との合併が控えているが。
斎藤会頭 都南商工会の吉田栄佐己会長とは合併に向けて話し合いを続けてきた。検討委員会も設置し協議してきた。会議所と商工会では規定の法律が違い、法律上の合併とはならないが実質上の対等合併を目指したい。
すでに大枠では合意に達している。2月21日に正式調印する。副会頭1人を都南商工会から選ぶ予定。会館は当会議所都南支所として活用する。都南地区に独自な課題は、そのまま引き継ぎ対応したい。効率化と効果を図りバランス良い運営を心掛けたい。都南商工会の会館も、サービス面の維持・向上のために支所として活用できよう。いずれ合併を機会に会員へのサービス向上と会議所の活性化を図りたい。
−工業振興に関しては。
斎藤会頭 盛岡市の産業の中心は商業だが工業も大切にしてバランスの良い発展が必要。市内には県工業技術支援センターや岩手大学工学部などがあり、モノづくりの環境整備もされている。市の産業発展のためには産学官連携が大事。四十四田企業団地も近々動き出す。活性化するよう推進したい。
−今年の抱負は。
斎藤会頭 地場企業に元気になってもらい、産業を活性化し雇用創出に貢献してもらいたい。今年は再生が大きなテーマ。当会議所も50代の副会頭3人に若返り、フレッシュな気持ちで刷新を図りたいと考えている。
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