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盛岡市の猪去自治会(佐々木一弥会長)は9日、05ニューイヤーコンサートをかんぽの宿盛岡で開いた。老人クラブと子供会がそれぞれ開いてきた新春の集いを合わせた初めての試み。地域の歴史を学び、誇りを持とうと開かれたもので、約100人が集まった。猪去地区を含む旧太田村で発祥した岩手の西洋音楽の草分け、太田カルテットへの思いをはせた。
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【写真】かんぽの宿盛岡で開かれた猪去自治会のコンサート
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太田カルテットは大正から昭和の初めにかけて太田村で誕生し、音楽活動を展開した岩手初の弦楽四重奏団。村の資産家に生まれた舘沢繁次郎(ビオラ)と佐々木休次郎(バイオリン)と、盛岡市仁王小路から大田村に移り住んで音楽活動などをした梅村保(チェロ)、柔道家でありながらバイオリンを弾いていた盛岡市穀町生まれの赤沢長五郎(バイオリン)の4人がメンバー。東京から当時、一流の音楽人を招いて演奏を学び、人々が音楽に触れる機会をつくった。
コンサートでは、佐々木会長が「誇り高い伝統を持っている太田地区。自治会として皆さんと一緒に音楽を聴きながら、太田の歴史を知ろうという趣旨で開いた」とあいさつ。舘沢の長男、舘沢宏邦さんも出席し「このような機会をうれしく思っている。太田カルテットがあったことを小さい子供にも認識してもらい、誇りを持ってもらいたい」とあいさつした。
この日の演奏は、赤沢からバイオリンを習った成田浩さん(同市)ら4人の成田カルテットが出演。モーツァルトやドボルザークの曲、ポップスや民謡、童謡、演歌などを弦楽四重奏やチェロの独奏で聴かせた。楽器や作曲家の解説を交え、なじみのある選曲で楽しませた。
「太田クヮルテット物語〜岩手の洋楽の草分け」の著者、佐藤信夫さんが講話。カルテットの活動や意義を解説。「このようなコンサートを開いた猪去自治会の方、ご苦労様でした。こういうことが地域の活性化になり、輪が広がると思う。この地域が中心になって太田カルテットの顕彰をしてもらえれば」と期待を述べた。
準備に当たった一人で自治公民館副館長の沢口牧子さんは「話が出た当初はできると思わなかったが、地域を挙げたこういう機会は必要と思っていた。知っている年代が限られてきており、伝えていくことが大事だと思う」と話していた。
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