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【写真】佐藤一枝さんと「ウミマデノミチノリ」
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盛岡市の佐藤一枝さんの個展が29日まで、同市大通3丁目の盛岡クリスタル画廊で開かれている。海をテーマにした大理石を使った彫刻作品7点が展示されている。
大船渡市出身。今展では初めて、生まれ育った海の原風景に挑戦した。大理石の柔らかな質感と波のイメージを重ねて表現した。
自宅からくねくねと曲がった通りを抜けるとすぐに海にたどり着く、海水浴には絶好の環境に育った。だが、5歳のとき波にのまれた経験と高齢者から聞いた津波の話から、海にはネガティブな感情を持ったという。
自分にとっては怖さや不安感をもたらす海だが、心の奥の原風景になっていることは確か。今回は作品を制作することで、自身の感情に正面から向き合った。
「ウミマデノミチノリ」(23×151×12)は、自宅から海まで続く道を表した作品。規則的につながる波の形のカーブを垂直に立て、正面から見て斜めの線を描くように緩やかな高低差を付けて変化を出した。
同じ風景でも見る方向や光の具合、自分の気持ちによって変化して見える。その違いを表現するために、作品は3方向から見ることができるように制作。倒したり、寝かせたり、裏返したり。一定にしないところが、海の不安定な部分につながるとも思っている。
今回は波のカーブを水平や垂直にして規則的に組み合わせたが、不規則にしてもいいと思う。移動する方向に斜めに倒すなど、複雑で多様なカーブの組み合わせにも挑戦したいと思っている。
1965年生まれ。88年岩手大学教育学部特別教科(美術・工芸)教員養成課程卒業。94年スコティッシュ・スカルプチャー・ワークショップ(スコットランド)、96年文化庁インターンシップ国内研修に参加。2000年県美術選奨。
午前11時から午後6時半(最終日は同5時)まで。火曜日は定休。
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