2005年 1月 13日 (木)        

■  親の8割「家庭の教育力低下」と自覚 子供へ迎合?

 家庭の教育力が低下していると考えている親は8割以上−。昨年5、6月に盛岡市内1587人の小中学生の保護者が回答したアンケート調査結果が11日、第39回市教育研究所研究発表大会で発表された。子供に対する親の姿勢・態度の項目では「子供の自由を尊重する」に60・5%が「そう思う」「だいたいそう思う」と回答するなど、家庭の教育力低下の背景には、子供の意志を尊重しすぎる保護者の姿もありそうだ。

 アンケートは盛岡市教育研究所作成の「保護者の子育て意識に関する調査」として昨年5月に市内の小学校6年生の保護者と中学3年生の保護者1800人に対して実施された。回答率は88・2%で、38小学校の保護者1144人、20中学校の保護者656人が回答した。

 「家庭の教育力が低下しているか」に17・6%が「全くそのとおりだと思う」、62・9%が「ある程度そう思う」と回答。

 低下している点を複数選ぶ設問では、小中ともに「あいさつ、規則正しい食生活などの基本的な生活習慣」がトップで、53・6%の保護者が選択した。

 ほかに「言葉づかい」「公共心、社会的規範」「お金や物を大切にする心」「根気・忍耐・意志の強さ」を約4割の保護者が選択した。

 家庭の教育方針では「子供がすることを親が決める」に「あまり当てはまらない」「全然当てはまらない」とした保護者は51・9%。「とても当てはまる」「まあ当てはまる」とした保護者を3・8ポイント上回り、保護者の考えが二極化していることを浮き彫りにした。

 「勉強や成績にうるさいか」の設問では54・4%が「あまりそうは思わない」、9・0%が「そう思わない」と回答しており、保護者の多くが勉強や成績で子供に注意することは少ないとした。

 「子供に尊敬されているか」の項目では、63・6%の保護者が「あまりそう思わない」、16・3%が「そう思わない」と回答しており、「そう思う」「大体そう思う」とした保護者は20・1%にとどまった。

 調査をした小瀬川雄専門研究員は「親自身が子育てへの自信がもてないからか、子供に対して迎合的であるようだ。保護者の多くは学校教育に肯定的であり、学校への強い依存と期待がうかがえる」と話した。


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