2005年 1月 19日 (水)        

■  地域住民と協働で松並木を守る 国道4号茨島以北

  国道4号の茨島こ線橋北から滝沢分レ間沿道の松並木の安全対策について意見交換する「人・松・道の安全を考える検討会」(座長・菅原亀悦岩手大名誉教授、委員7人)の初会合は18日、盛岡市上田4丁目の岩手河川国道事務所で開かれた。同区間では樹齢80年を超えるアカマツなど数千本が衰弱、腐朽のため枝落ち、倒木して交通事故につながるケースが起きている。検討会は、こうした現状から地域住民との協働で老木の伐採、下草刈りや落ち葉排除をしていく方向性を確認。盛岡百景にも選ばれ、防風・防雪林として機能している松並木を愛護、保全していく方針。

住民協働による安全対策について検討が始まった国道4号の松並木(茨島こ線橋から撮影)  松並木は茨島こ線橋を南端に滝沢分レまで3・6`、国道282号までを北端にすると上下線沿道で総延長5・5`ある。本数は約7千本、総出現種は47種ある。
  アカマツは生育上、共生菌の菌根菌が必要といわれる。枯れ葉や枝落ちで肥よくな土壌に変化しつつあるため菌根菌が繁殖せず、このままではアカマツが枯死する可能性があるという。
  同事務所によると、03年から今月11日までに台風や積雪のため枝落ち、倒木、枝に積もった氷のかたまりの落下などで6件の事故が発生している。一部は木を所有する同事務所や家畜改良センター岩手牧場が車両に対して損害賠償するケースも。道路利用者の安全性確保が急務となっている。
  これらを踏まえ、同事務所は安全対策として @安全重視A安全重視と松並木の原状維持B住民と行政の協働による並木の点検・環境改善|の3案を提案。@案は定期診断しながら倒木の危険が想定される600本の早急な伐採をし、最終的には2200本を伐採する内容だった。
  検討会はB案を基本に対策を講じることで一致。当面危険性の高い木は伐採することとし、住民と協働参画する仕組みづくりを検討していくことを確認した。同事務所と委員が協議し、来年度には区間内にパイロット地区を設け、住民や県立大生の参加を通じて在り方を検討する。
  同区間は渋滞緩和策として、沿線に専門店が立地する巣子地域以外で下り線を松並木の西側に設ける西側セパレート案の採用が決まっている。同事務所では「具体的な整備時期はまだ決まっていない」と話している。


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