2005年 2月 1日 (火)        

■  〈経済〉コープ天昌寺店が3月で閉店へ 盛岡北部は激戦地帯

     
  3月31日で閉店することになったコープ天昌寺店  
 
3月31日で閉店することになったコープ天昌寺店
 

 盛岡市北天昌寺町にあるいわて生協コープ天昌寺店(鳥居徳正店長)は3月31日で閉店する。周辺に相次いで進出したスーパーやショッピングセンター(SC)などの影響を受け、利用者が減少し経営状態が悪化。閉店に追い込まれた。店内に閉店のチラシが置かれ、来店者からも「不便になってしまう」という声が聞かれるが、経営環境の厳しさに同情を寄せる声も少なくない。

 大新町2の主婦、山崎佳奈子さん(27)は「歩いてすぐなので毎日買いに来る。1日2回も来ることも。もちろん歩き。閉店は大変困る。周辺には年配者も多く不便になるのでは」と心配顔。

  同町7の五日市満さん(76)は「店から家までは約500メートル。自転車で来て買い物をする。大変困るが人が来なければ商売は成り立たないから閉店は仕方ないこと。遠くなるがマイヤで買い物することになろう」とあきらめた様子だった。

  同店は売り場面積約1700平方メートル。84年12月に開店した。85年度は6億円の供給高(売上高)でスタートし、順調に供給高を伸ばして98年には13億6千万円の最高の供給高を記録した。

  しかし01年から利用人数、供給高とも低下をたどり、03年度には7億5千万円までダウン。04年度に入っても低下に歯止めがかからず低迷状態に陥った。この間、店の改装や閉店時間を2時間延長して深夜12時までにしたり、経費削減に努めるなど存続のための努力をしてきた。

  同生協組織企画部の金子成子部長は「4年がかりで組合員と話し合い、店を維持、継続するための手だてを実施してきた。会員は増えて6千人に達した。しかしここ数年は周辺地区にマイヤやマックスバリュ、そしてイオンSCと相次いで大型店が進出し利用客が激減した」と話す。

  既に今年度も3千万円を超える赤字で年間トータルでは5千万円に達する見込み。新年度試算では、このまま営業すればさらに900万円赤字が膨らむとはじく。

  金子部長は「天昌寺店の赤字を生協全体でカバーしてきたが、年々厳しくなる競争。今後利用者が上向き経営状態が改善する可能性も非常に低い。昨年11月、定例理事会で閉店を決定した。断腸の思い」と話した。

  従業員43人は、相談の上で他の店舗などに配転の予定。
  閉店後の1階店舗の活用は未定だが、2階を福祉関係の事務所として活用し、同店からベルフ青山まで往復の専用バスを走らせる予定。金子部長は「これまで同様に配達なども行う。会員からは引き続き意見や要望を聞きながら何らかの形で対応したい」と話している。
 


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